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[BOOKデータベースより]
『源氏物語』は、書かれた言葉によってこの世に存在している。その言葉は、物語中の随所で、複雑にしてゆたかな意味を生成しているが、同時にそれは、単なる書き言葉ではなく、作中人物の発言あるいは心中の言葉、さらに物語を口頭で伝える人、それを書き取る人、書かれた言葉を書き写す人、編纂する人、…等々のさまざまな声が重なりあっている言葉として、異彩を放っているようにおもわれる。本書では、それらのさまざまな声を「話声」と呼ぶ。そして、『源氏物語』の言葉の魅力と特質とを解き明かしてゆくことを最大の目的とする。
『源氏物語』の言葉といかに向きあうか
[日販商品データベースより]1 『源氏物語』の話声(作中人物の話声と“語り手”―重なりあう話声の様相;『源氏物語』古注釈における本文区分―『光源氏物語抄』を中心に ほか)
2 光源氏をめぐる“語り”―第二部とその前後(光源氏をもどく鬚黒―出来損ないの“色好み”が拓く物語世界;六条院世界をみつめる明石の君―明石の尼君の待遇表現の分析から ほか)
3 『源氏物語』の話声と“書く”こと―物語世界を超えて(紫式部という物語作家―物語文学と署名;物語作家と書写行為―『紫式部日記』の示唆するもの ほか)
「源氏物語」の物語世界の読解を目的とする章を持ちながらも、全体としては「源氏物語」という物語の言葉、その存在様式をめぐる考察を志向した論集。1993年以降、「源氏物語」を対象として考えたことを集成。