この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 英米史辞典
-
価格:13,200円(本体12,000円+税)
【2000年01月発売】
- 人類進化大全 改訂普及版
-
価格:6,380円(本体5,800円+税)
【2012年07月発売】
- 消えゆく飛騨の峠道
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2023年10月発売】
- 新しい史学概論 新版
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2002年05月発売】
[BOOKデータベースより]
水には文明を突き破るエネルギーがある。水問題の核心を捉える比較文明論の新展開!水をめぐる全世界的データとパノラマを鮮やかに展示。
第1章 生命を支える水
[日販商品データベースより]第2章 生産のための水
第3章 天水農法の展開
第4章 都市の水
第5章 水によるアメニティ
第6章 利用される水
第7章 現段階の水問題
水の利用から水の酷使へ、現代の危機を照射。
水問題の核心を捉える比較文明論の新展開!
地球が生みだした生物、人類がいま地球の限界にふれようとしている。危機は5000年の文明史、特に20世紀の産業文化によって地球が数億年かけて貯蓄したエネルギー源をあっという間に使い尽すことから始まった。そして21世紀、それはついに生命と生活の根源にある水不足として直撃しようとしている。人類を他の動物から区別する労働による生産は彼らの絢爛たる文明を生みだしたが、それは明日のことを考えない振舞であった。確かに、原始農耕がたちまち自然の限界にぶつかったとき、厖大な労働による治水灌漑によって突破口を開き、ひき続いて多様な気候に巧妙に適応して、諸文明を開花させた。しかし、今日では文明の周辺部であり「第三世界」の中心である中国がまさに現代文明によって汚染の極にあって、水問題もおそらくこの国でまず噴出すると予想される。危機はまさに全人類的なのである。しかも、水問題は毎年の気候環境のなかでじわりじわりと毒素がきいてくる慢性病であり、その実体は文明の中心部における人口減少と周辺部における人口爆発という行動様式の恐怖の乖離と、双方がとらわれている文明の強迫観念である。本書は水の諸様態をかりてこの状況をもたらした人類の姿を見つめたものである。