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[BOOKデータベースより]
朝鮮戦争以来北の強固な軍事体制に直接対峙しつつ、駐留アメリカ軍の影響下、李承晩、朴正煕、全斗煥らによって繰り返し出現した軍事独裁政権の変転を権威主義体制の制度化の失敗の過程として位置づけ、この半世紀間の韓国政治の変動をトータルに捉えなおす。日本語版刊行にあたり「文民政府の民主化改革と水平的政権交代」の一章を加え、金泳三文民政府の樹立から金大中の「国民の政府」成立にまで言及しつつ、民主化へのダイナミックな変化を分析する。伝統的な行動科学主義=構造機能主義的アプローチからマルクス主義の分析視角までを採り入れた幅広い視野から、権威主義体制から民主主義体制への苦難の道を跡づける。
第1部 権威主義政権の登場要因(序論 権威主義政権の起源;韓国の権威主義政権の性格 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 軍部権威主義政権の支配様式(軍部権威主義政権の台頭―クーデターの発生と展開;軍部権威主義政権の経済開発―変貌する国家‐社会関係 ほか)
第3部 維新政権の起源と終末(維新政権登場に対する二つの説明;維新政権の政治過程と重化学工業化政策 ほか)
第4部 軍事政権から民主政権へ(全斗煥政権の反動性と遅延する民主化;軍部権威主義時代の終息と民主政治の出発 ほか)
結論 韓国における権威主義支配の起源とその制度化の失敗要因
朝鮮戦争以来半世紀間の韓国政治の激動を広範な分析視角から捉え,軍事独裁体制の変転を権威主義体制の制度化失敗の歴史として位置づけつつ,民主化への過程を辿る。