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[BOOKデータベースより]
暗雲立ちこめる万世一系の神話。開国とナショナリズム、近代化と前近代の対立葛藤に忍びよる天皇の影。悪戦苦闘する明治人の心は?近藤勇から『心』まで「天皇制下の明治の精神」を問う。
第1章 一八六八年、明治元年前後
[日販商品データベースより](近藤勇;漱石誕生 ほか)
第2章 一八七七年、明治一〇年前後(西郷隆盛;大森貝塚とモース ほか)
第3章 一八八七年、明治二〇年前後(大日本帝国憲法と外骨;諭吉「天は人の上に人を造らず…」 ほか)
第4章 一八九七年、明治三〇年前後(足尾鉱毒事件と田中正造;“をとといの糸瓜の水もとらざりき”子規 ほか)
第5章 一九〇七年、明治四〇年前後(やわらかに柳あおめる北上の…啄木;大逆事件 ほか)
漱石の生涯を縦軸に、作品と書簡、その他の資料を再編成しながら10年ごとの各章に配置し、その時代の事件と人物を通して、開国とナショナリズム、近代化と前近代の対立葛藤、悪戦苦闘する明治人の時代精神を読む大作。