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[BOOKデータベースより]
二十世紀思想の大きな発見のひとつは「言語」であり、「女性」であるといわれる。とくに「女性」に関しては若い世代と問題意識を共有したいと願ってきた。思えば、戦後劈頭の「政治と文学」論争の核心をなした平野謙の女性視点に、男性の「方法としての女」を発見させてくれたのも、二十世紀「女」の思想である。文学という領域における性差の政治学の解明、ジェンダー分析を通してのカノン崩しは近代文学研究になお多く課題を残している。そういった問題意識に添うものを漱石を中心に編んだのが1巻である。
『草枕』―「女」になれぬ女「男」になれぬ男
『虞美人草』―女性嫌悪と植民地
『三四郎』―片付けられた結末
『三四郎』―「商売結婚」と新しい女たち
『それから』―「自然の昔」とホモソーシャルな欲望
『門』―「一つの有機体」神話の隠蔽するもの
『それから』と『門』のあいだ―「満韓ところどころ」
『行人』―家族の解体から浮上するもの
漱石―初期「自然」の意味
『漾虚集』における原体験〔ほか〕