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[BOOKデータベースより]
しばしば語られるグローバル化とは、複数の地理的空間を瞬時に結ぶ新しい情報技術を介して、人々が、旧来の遠近法に代わる新たな知覚空間を受容するプロセスであると言えるだろう。問題は、グローバル化がもたらす「知覚空間」の再編プロセスに、権力が介入し、全く新しい「知覚の政治学」を生み出している点にある。本書では、このことを鋭く抉り出した。
第1章 間接的な光(「間接照明」の時代;リアルタイムが生み出す遠隔存在 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 最後の乗り物(「動かない乗り物」―オーディオ・ヴィジュエル;目的地がやって来る旅行―私たちは皆、あらゆる所に住むようになる ほか)
第3章 運動光学(アインシュタインの「視点」概念と最先端の素粒子理論;新たな時空―一〇億分の一秒は一五〇億年のようであり… ほか)
第4章 環境コントロール(「リアルタイム」の外観移送;「視覚機械」の君臨 ほか)
第5章 極の不動(大地という空間基軸の崩壊;「ゼロ時間」―持続時間の崩壊 ほか)
仮想空間が実体化する物理的根拠に迫り、「新しい知覚空間」と権力の関係を読み解く
しばしば語られるグローバル化とは、そうした新しい技術を介して、人びとが、遠近法に代わる新たな知覚空間を受容するプロセスだとも言える。問題は、グローバル化がもたらす「知覚空間」を再編成するプロセスに、権力が介入し、新たな「知覚の政治学」を生み出している点にある。このことを鋭く抉りだしたのが本書である。
著者は本書で最新の物理学まで遡り、新しい物理学像そのものが旧来の遠近法を組み替えるものであることを明らかにしている。そして新しい物理学と結びついた情報技術が、「知覚」というインターフェイスを通して、人びとや社会や意識をどのように再編成しているのかを具体的に描き出す。こうした作業を進める中で、著者は「遠近法」の解体は、権力によるものでも、恣意的なものでもなく、実際には、新しい技術としての情報化に伴い、必然的に生まれるものだという驚くべき事実を明るみに出す。
しばしば語られるグローバル化とは、そうした新しい技術を介して、人びとが、遠近法に代わる新たな知覚空間を受容するプロセスだとも言える。問題は、グローバル化がもたらす「知覚空間」を再編成するプロセスに、権力が介入し、新たな「知覚の政治学」を生み出している点にある。
このことを鋭く抉り出したのが本書である。