獣たちの伝説

東欧のドイツ語文学地図

みすず書房
平野嘉彦　

• 価格: 3,080円（本体2,800円＋税）
• 発行年月: 2001年11月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784622048169

内容情報

[BOOKデータベースより]

マゾッホ『毛皮のヴィーナス』から、ブーバー、カネッティ、ツェラーン「死のフーガ」まで。“狩猟”と“農耕”を鍵語に、東欧の辺境を生きた作家たちを読む。

ガリツィアもしくは表象された荒蕪―グリルパルツァー／ザッハー＝マゾッホ／トラークル
沈思する憂鬱―ニコラウス・レーナウ
カインの裔―レオポルト・フォン・ザッハー＝マゾッホ
記号としてのアニマリティ―カール・エーミール・フランツォス
厩舎での対話―マルティン・ブーバー
ある詐欺師の肖像―ヨーゼフ・ロート
獣と死者をめぐる思想―エリアス・カネッティ
サルマティア幻想行―ヨハネス・ボブロフスキー
辺境の狩猟絵図―パウル・ツェラーン（一）
ルーマニアの野牛あるいはユー・トピア―パウル・ツェラーン（二）
子午線のかたえに―ボブロフスキー／ツェラーン

[日販商品データベースより]

マゾッホ『毛皮のヴィーナス』からツェラーン『死のフーガ』まで。狩猟と農耕を鍵語に、辺境に生き、ドイツ語で書いた主にユダヤ人作家の基底にあるものを考察。