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【2022年10月発売】
[BOOKデータベースより]
近年、感染症はますます注目を集めている。本巻前半では、感染に焦点をあて、細菌、ウイルスによる感染症発生の仕組みを、定着、侵入、増殖、宿主応答という感染成立の過程に沿って解説し、次世紀、感染症研究の中心課題になると予想される病原細菌のゲノム解析の意義と、ゲノム情報を基盤とした細菌の病原性研究の今後の展望について述べる。後半では、生体防御機構を扱い、感染症やがんに対する免疫系の働きを、分子レベル、細胞レベルでおさえた上で、免疫機能の破綻によって起こる免疫不全症、逆に過剰な反応で起こるアレルギー疾患や炎症反応、自己免疫疾患の機構を紹介し、機能が低下したり破綻を来した免疫系の修復についてふれる。
細菌感染症成立の初期反応―細菌の細胞への定着
細菌の感染細胞内での動態と宿主応答
タンパク毒素による組織の障害
スーパー抗原と感染症
病原細菌のゲノム解析
ウイルスの細胞内増殖
ウイルス感染の成立と病原性を決定する諸要因
感染症と生体防御機構
感染防御機構の破綻
炎症、その分子病態―自然免疫による防御機構からみる〔ほか〕