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- 神経堤細胞
-
脊椎動物のボディプランを支えるもの
UP biology 97
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 1997年10月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784130631471
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[BOOKデータベースより]
発生生物学は、最初(受精卵)と最後(成体)が与えられ、両者をつなぐ過程を説明するべき分野である。したがって、その説明原理は多かれ少なかれ目的論的なものになる。ボディプランの「プラン」にもそれと同質の目的論が入り込む。還元主義が謳歌した過去数十年の生物学に対し、現在の発生生物学はある種のパラダイムシフトを要求している。この領域に新しく登場した「ボディプラン」、「分節性」、「発生コンパートメント」などの言葉には形態学的な色彩が濃い。それらを本格的に再生させたのが分子生物学だったということは重要である。このような概念のクロスオーヴァーにあって、神経堤細胞はパターニング問題の多くを含む格好の素材である。これまで実に様々なタイプの研究がなされ、いくつかの教科書が出版されているが、日本においてはこれまで神経堤細胞についてのまとまった本がなかった。膨大ともいえる数の論文のすべてをフォローすることは必ずしも本書の意図するものではないが、異なった背景を持った二人の研究者による共著とすることで内容にある程度の幅を持たせることができた。
1 神経堤細胞とは
2 移動する細胞群
3 神経堤細胞の移動経路と胚のかたち
4 体幹のパターニング
5 頭部のパターニング
6 頭部と体幹の狭間
7 脊椎動物のボディプラン:鰓弓系とホメオボックス遺伝子
8 脊椎動物の進化と神経堤細胞