日記が語る日本の農村

松本盆地の畑に八十年
中公新書　１３３２

中央公論新社
中村靖彦　

• 価格: 790円（本体718円＋税）
• 発行年月: 1996年11月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784121013323

内容情報

[BOOKデータベースより]

長野県山形村に、同地で農業を営む一老人の六十年以上に及ぶ日記が残されている。彼は、戦争、農地改革、農産物自由化などの波に揉まれ、その間、主な産物も、繭、酪農品、野菜とシフトさせてきた。さらに、自身の病気、家族内や村内に起こる問題が、彼の人生を変えていった。本書は、農業問題に三十年以上携わってきた放送ジャーナリストが、今や崩壊の危機に直面している日本農業の原点を、一農家の日記から見直す試みである。

序章　日記との出会い
第１章　戦争と病気と
第２章　敗戦・混乱の家と村
第３章　人生は蚕に始まる
第４章　改革を解せぬ地主は困る
第５章　長芋とねぎとの格闘
第６章　農村社会と家・家族
第７章　村の政治の渦中で
第８章　水・しきたり・道祖神
第９章　激動の農政と正三