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- 家族・世帯・家門
-
工業化以前の世界から
京都大学人文科学研究所報告
- 価格
- 6,942円(本体6,311円+税)
- 発行年月
- 1993年04月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784623022700
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[BOOKデータベースより]
工業化以前の歴史社会において家族や世帯、親族はどのような役割を果たしてきたのか。本書は、ヨーロッパを中心に西アジア、イスラム、スリランカ、中国、日本などさまざまな地域、時代の家族を比較史的に研究する。歴史のなかの家族について論じられたわが国ではじめての本格的な共同研究。
1 家族、世帯、親族へのアプローチ(ヨーロッパ家族史へのふたつのアプローチ―イタリアからの視点;スリランカ・タミル漁村の家族と世帯―クドゥンバムをめぐって)
2 家門と政治権力(シュメール・ウル第三王朝ギルスの知事と「神殿」上位官職者の「家」;遺言状からみた11世紀ビザンツ貴族のイエ;「見よ、この種にしてこの草あり」―12世紀北仏貴族の親族・祖先意識;中世盛期ドイツ貴族の家門意識―ヴェルフェン家の事例)
3 結婚と離別(ローマ帝政時代の家族と結婚;16・17世紀ポーランドの貴族と平民の結婚;イギリス近世の高齢者と寡婦―「救貧バラノイア」の前提;中国明清時代における寡婦の地位と強制再婚の風習)
4 財産の形成と相続(12世紀中頃ジェノヴァの婚姻時の贈与;近世チューリヒ市の夫婦財産制;夫婦財産契約の法的枠組み―アンシャン・レジーム末期の実務とフランス民法典;イスラム法と16世紀サマルカンドの遺産相続)
5 家と家族のイメージ(貝原益軒『家道訓』考―前近代日本の家政の理想;教科書のなかの家族―ナチズムと家族)