においの歴史

嗅覚と社会的想像力
Ｌｅ　ｍｉａｓｍｅ　ｅｔ　ｌａ　ｊｏｎｑｕｉｌｌｅ：ｌ’ｏｄｏｒａｔ　ｅｔ　ｌ’ｉｍａｇｉｎａｉｒｅ　ｓｏｃｉａｌ　１８ｅ―１９ｅ　ｓｉｅ｀ｃｌｅｓ．

新評論
アラン・コルバン　山田登世子　鹿島茂　

• 価格: 5,280円（本体4,800円＋税）
• 発行年月: 1988年12月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784794800183

内容情報

[BOOKデータベースより]

公衆衛生学という身体管理の言説を追いながら、悪臭を嫌悪し芳香を愛でる近代の社会的想像力を鮮やかにうかびあがらせる野心的試み。心性の歴史のなかでもっとも未開拓の領野に挑む！

１　知覚革命、あるいは怪しい臭い（空気と腐敗の脅威；嗅覚的警戒心の主要な対象；社会的発散物；耐えがたさの再定義；嗅覚的快楽の新たな計略）
２　公共空間の浄化（悪臭追放の諸戦略；さまざまな臭いと社会秩序の生理学；政治と公害）
３　におい、象徴、社会的表象（貧民の悪臭；「家にこもるにおい」；私生活の香り；陶酔と香水壜；「汗くさい笑い」；「パリの悪臭」）