第四回 静岡書店大賞 発表!
静岡県内の全書店・書店員の皆さんが選んだ、
第四回 静岡書店大賞。
結果を発表します!!
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静岡書店大賞とは?
子供から大人まで活字離れと本離れが叫ばれる昨今、「本の素晴らしさ」を伝えよう!の趣旨の元、静岡県内全ての書店が「今、いちばん読んで欲しい本!」を選ぶ企画が「静岡書店大賞」です。読書文化を一丸となって盛り立てよう!
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【各部門一覧】
小説部門
児童書・新作部門
児童書・名作部門
映像化したい文庫部門
【小説部門】
大賞
『朝が来る』
著者:辻村深月
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書店員の皆さまのコメント
●「育ての親」と「生みの親」それぞれの人生に焦点を当てた家族をめぐる物語。互いに多くの苦悩を抱えながらも、それでも最後には「朝が来る」。月並みな表現ですが感動の一冊です。(書店員推薦文)
●穏やかな毎日の中に突然かかってきた「子どもを返してほしい」という電話。やむを得ず子どもを手放した母、そしてその子を迎えた母。それぞれの人生が丁寧に描かれています。2人が再び出会うラストは本当に泣けます。(書店員推薦文)
●この作品の根底にあるのは、「望まれない子供なんていない」ということ。子供を授からなかった人も、産んだ子を自分で育てることがかなわなかった人も、長く続く暗いトンネルのような毎日の先に「わが子の笑顔」という光を見出す。明けない夜はないことを教えてくれます。最高の小説です。(書店員推薦文)
●二人の母の物語。望んでいるのに子どもに恵まれない女性、望まぬ妊娠で出産した女性。まったく別の人生を歩む二人の葛藤に心がヒリヒリします。(書店員推薦文)
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【児童書・新作部門】
大賞
『ママがおばけになっちゃった!』
著者:のぶみ
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書店員の皆さまのコメント
●親を思う子の心、子を思う親の心が、ユーモアを交えた温かい文章で、やさしくせつなく描かれています。全世代の人に読んでほしい一冊です。(書店員推薦文)
●別れにどう向き合うべきか考えさせてくれる斬新な一冊です。「事故死」という突然の別れをしなくてはいけなくなったママとかんたろうのやりとりが涙を誘います。親の気持ち、子の気持ちすべてがこの一冊に入っています。(書店員推薦文)
●死は必ず訪れるものであるけれど、小さな子にとっては、いつもいたお母さんがいなくなり不安と悲しみでいっぱい。でも、もしも死ぬとおばけになってすぐそばにいるとしたら・・・。(書店員推薦文)
●“おばけになっちゃう”ということをユーモラスに描いています。命の教育の最初の1冊として最適な絵本だと思います。(書店員推薦文)
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第2位
『きょうのおやつは』
著者:わたなべちなつ
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書店員の皆さまのコメント
●ありそうでなかった、かがみのえほん!ホットケーキが出来上がっていく感覚は、とっても不思議!?ページをめくるのがこんなに楽しくなるなんて、ほんとにスゴイ!!大人だって時間を忘れて楽しめます。みんなに「これ見て!」って薦めたくなりますよ。(書店員推薦文)
●今までになかったしかけ絵本。このアイデアは画期的!鏡に映すことによって立体的になり、自分が絵本に入り込みます。子どもさんだけでなく、大人も一緒に楽しめます。(書店員推薦文)
●実際、手にとって見たときに「すごい!!」のひとことでした。おいしそうだったので、今日のおやつにホットケーキを食べたい気分になりました。(書店員推薦文)
●2Dのはずなのに、3Dに見える!!単純なのに、画期的で目からウロコが落ちました。あと、猫がかわいい!猫好きも大満足。(書店員推薦文)
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第3位
『りゆうがあります』
著者:ヨシタケシンスケ
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書店員の皆さまのコメント
●はじめて読んだときに大ウケしました。面白くておかしくて、ステキなりゆうに大爆笑です。こんなりゆうだったら、子どもを叱れませんね。親子で読んでほしい絵本です。(書店員推薦文)
●そうだよ理由があるのだ。鼻をほじるのも、ツメをかじるのも理由があるのだ。それをちゃんと聞いてくれるお母さん。そんな家族でありたいなと、読みながら自分に当てはめてみる。(書店員推薦文)
●誰しもが子供の頃親に叱られた事。ハナをほじったり、びんぼうゆすりをしたり、ストローをかじったり・・・。でもそんなクセにも理由がある!と母子が押し問答するお話。理由と云ってもほぼ言い訳だけど想像力が広がるかも?(書店員推薦文)
●いろいろなクセには理由があります。想像力を育む絵本です。(書店員推薦文)
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【児童書・名作部門】
大賞
『はらぺこあおむし』
著者:エリック・カール
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書店員の皆さまのコメント
●あおむしが蝶になるまでの成長過程や曜日などの知識の絵本でありつつ、かわいらしい絵や仕掛けで楽しく読み進められるという不思議な魅力を持った絵本です。(書店員推薦文)
●カラフルなイラストとリズムの良い内容で子供が飽きない内容になっていると思います。昔からたくさんの子供達に読まれてきた名作だと思い1位に挙げさせていただきました。(書店員推薦文)
●子どもの頃、繰り返し読んでいました!ムシャムシャ食べる姿はかわいく、穴あきになったしかけが特に面白いのでページをめくるのが楽しいです。(書店員推薦文)
●「キャベツ~のなかか~ら、あおむし出たよ、ピッピッ♪おかあさん あお~むし~」と歌いながら、娘と読んだことを思い出します。鮮やかな色使いもきれいで、書棚に飾るにもおすすめの絵本。(書店員推薦文)
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【映像化したい文庫部門】
大賞
『ちょっと今から仕事やめてくる』
著者:北川恵海
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書店員の皆さまのコメント
●題名の軽さからは想像できないくらいの過酷な労働を強いられてきた隆。しかし、出会いによって人は影響を受け、考え方だけではなく人生も変わる!!働く全ての人が共感すること間違いなしのステキな作品です。(書店員推薦文)
●デビュー作とは思えない筆力で描かれたお仕事小説。主人公世代の子供を持つ親としては、P180のやり取りのように、行き詰った時の逃げ場所になってあげられる親でありたいと思った。仕事っていうのは、辛くて苦しいことが多いのですが、主人公のように後悔しない人生を選んでほしい。(書店員推薦文)
●命に比べれば仕事など何でもいい。すべての働く人たちへの人生応援ストーリー。(書店員推薦文)
●仕事をすれば誰もが悩みを抱えます。若くても年をとっても同じ事で、こんな軽い言葉で仕事をやめられたらどんなに楽かと思います。題名で笑ってしまいました。「ヤマモト」の大阪弁に親しみを覚え、「青山」の勇気に感動!涙!!スッキリ爽快に読み終える事ができた1冊。(書店員推薦文)
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