第三回 静岡書店大賞 発表!
静岡県内の全書店・書店員の皆さんが選んだ、
第三回 静岡書店大賞。
結果を発表します!!
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静岡書店大賞とは?
子供から大人まで活字離れと本離れが叫ばれる昨今、「本の素晴らしさ」を伝えよう!の趣旨の元、静岡県内全ての書店が「今、いちばん読んで欲しい本!」を選ぶ企画が「静岡書店大賞」です。読書文化を一丸となって盛り立てよう!
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【各部門一覧】
小説部門
児童書・新作部門
児童書・名作ロングセラー部門
映像化したい文庫部門
【小説部門】
大賞
『本屋さんのダイアナ』
著者:柚木麻子
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書店員の皆さまのコメント
●思わず手に取りたくなるキラキラ美しい装丁本。仲良しの二人の少女が、各々にありのままの自分を受け入れ、我が身にふりかかった「呪い」を破り、成長していく姿に拍手しました。(書店様推薦文)
●お互い全く違う環境で育った2人の少女が、惹かれ合い憧れながらも些細なことで袂を分かってしまう。女子のめまぐるしい感情の移り変わりの描写がリアル。苦しみながらも自らの呪いを自らで解いた2人が再び出会うラストは、まさにこれしかない。二人をとりまく周囲の大人たちも魅力的。(書店様推薦文)
●本好きな2人の友情物語。現実にもいるかもしれない「ダイアナ」と「彩子」をつい探してしまうほど、ちょっとリアルで夢のあるすてきなお話でした。(書店様推薦文)
●“自分自身の呪いを解けるのは、自分だけ”。まさしくその通りで、2人の女の子が成長していく姿をおいつつ、ハラハラしたりドキドキしたりするけれど、苦しくて悲しくて、本を閉じてしまいそうにもなったけれど、でも、2人の戦っていく姿を目をそらさず読みきれた時に、自分も一緒に喜び、成長できた気がしました。自分がいかに周りに守られ助けられて生きてきたか、彼女たちと一緒に学び、読み終えた後は、自分も一歩、ふみだせる。そんな素敵な本です。(書店様推薦文)
●本好き少女二人の成長物語。生き方の定まらない苦しさのなかで、彼女たちは物語によって生きていく力を与えられる。そして私たちもまた、彼女たちの物語によって、生きていく力を与えられる。(書店様推薦文)
●娘がいたら読ませたい一冊!ままならない現実に苦悩しながらも成長していく主人公たちの姿は、すべての女性が共感できる!女性の自立と友情の物語。あなたへ贈る応援BOOKです。(書店様推薦文)
●私にとってこの物語は、「解放」へと続く道を共に歩んでくれる、誇り高き腹心の友″です。喜怒哀楽や紆余曲折…これまでの人生色々あったけど、自分の足で歩き続けたからこそ巡り会えたと思える1冊。どうぞ最後まで見届けてください。(書店様推薦文)
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【児童書・新作部門】
大賞
『うみの100かいだてのいえ』
著者:岩井俊雄
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書店員の皆さまのコメント
●シリーズ第3弾で、地上、地下に続いて海をテーマにした作品です。第1弾、第2弾とはまた違った「100かいだてのいえ」を楽しむことができます。(書店様推薦文)
●「100かいだてのいえシリーズ」の3作目。久々の新刊の発売ということで、全2作に比べても描き込みがすごかったです。親戚の子どもも、とても喜んで読んでいました。(書店様推薦文)
●ページをめくるごとに、まったく違う10階が現れるのがすてき。いろいろな生き物たちが、上手にテンちゃんの洋服やバッグを使っているところもかわいい。(書店様推薦文)
●100かいだてのうえの第3弾。にんぎょうのテンちゃんが、うみの中に落ちてしまいました。でも、そこは、すてきな深海の世界が広がっていました。読みごたえ充分の満足する一冊です。(書店様推薦文)
●読んでいて楽しくなる絵本です。絵も1つ1つ丁寧で細かいところまで見れて、とても良いと思いました。(書店様推薦文)
●海の生き物たちの不思議な暮らしをみっしり描いてあり、読むたびに新しい発見や驚きのある一冊です。(書店様推薦文)
●とても絵がきれいで、開くたびに楽しくなる絵本です。(書店様推薦文)
●丁寧に描かれた絵が子供たちの好奇心を惹きつけます。子供が動物たちのたくさんの動きや表情を真似することで冒険心がくすぐられます。本の構造を使って、数学のことがわかる本を作ってみようと書かれた意図通り、わかりやすく考えられた構成です。(書店様推薦文)
●見て楽しい、読んで楽しい。子供はもちろん、大人にもおすすめ!ラストの見開きは圧巻の一言!(書店様推薦文)
●たてに開くのがいいし、かわいい。(書店様推薦文)
●テンちゃんの冒険はもちろん、海の生き物たちのおうちの形や机・椅子などが可愛くって面白い!!細かいところまで楽しめる一冊です。(書店様推薦文)
●カラフルできらきらしている海の世界。まるでテーマパークのよう。海ならではの個性的な生き物たちに出会い、海のファッションに変身したテンちゃん、必見です!(書店様推薦文)
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第2位
『かぜのでんわ』
著者:いもとようこ
書店員の皆さまのコメント
●岩手県大槌町に東日本大震災のあと設置された風の電話ボックスをモデルにした絵本。繋がらない電話に向って想いを伝える。切ないけれど、自分の想いが伝わらなくても、ただ想いを伝えるだけでも自分は満足するもの。いもとようこさんの絵がかわいい絵本です。(書店様推薦文)
●亡くなった大切なひとへの気持ちを、電話線のつながっていない電話で、風に思いをはこんでもらう。返事がかえってくればうれしいのにと、思わせてくれるちょっとせつない物語…。(書店様推薦文)
●東日本大地震の際、人々の心の支えとなった実際にある電話の話。どれだけの人の支えになったか、想像するに難くない。(書店様推薦文)
●東日本大震災の岩手県大槌町の実話をもとに書かれた絵本。電話線がつながっていない、心で話す「風の電話」。もう繋がらない。あの人に、せめて一言伝えたかった…。いもとようこさんの優しい絵が、心にしみ、涙が出そうになります。(書店様推薦文)
●山の上の1台の「でんわ」。でんわに込められた、悲しいが心に響く1冊。(書店様推薦文)
●岩手県大槌町にある、会えなくなった人に想いを伝えたい方のための「風の電話ボックス」をもとに作られた作品。問い合わせが多くなり始めたころに読んで、ジーンときました。特にお母さんうさぎのくだり。(書店様推薦文)
●せつないけど温かくちょっぴり不思議な、実際にある「でんわ」を元に作ったお話。たくさんの方に触れてほしい1冊。(書店様推薦文)
●岩手県大槌町にある「風の電話ボックス」をもとに作られた作品です。読み進めていくうちに胸がしめつけられるように苦しくなり、最後に起る奇跡≠ノまた涙しました。皆さんにも、ぜひ読んで頂きたい作品です。(書店様推薦文)
●忘れてはいけないことを伝える絵本でもあり、想いを伝える絵本でもあるから。(書店様推薦文)
●何回読んでも胸がジーンとしてきます。ページをめっくていくうちに、せつなくなり涙が流れます。(書店様推薦文)
●ほっこり、やさしい気持ちになれる本。そして、涙がポロリ…。(書店様推薦文)
●かわいらしい絵にもかかわらず内容が深くて泣いてしまう。動物たちがリアリティのある性格なので感情移入してしまう。(書店様推薦文)
●重いテーマですが、いもとさんの独特な、暖かい絵柄で、引き込まれます。(書店様推薦文)
●繋がらない電話にかける。それでも会えなくなってしまった人へ伝えたいから…。心の中のあの人と心で会話することで、たくさんの人々の心の傷を癒してくれる。受けとめてくれる。こどもだけではなく、大人にも読んでほしい絵本ですね。(書店様推薦文)
●胸がいっぱいになりました。誰の心の中にもその赤いでんわはあって、いなくなってしまった大切な人からかかって来るのを、ずっと待ちながら、電話をかけ続けているのではないでしょうか。(書店様推薦文)
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第3位
『おかあさんだいすきだよ』
著者:宮西達也
書店員の皆さまのコメント
●1枚1枚のやりとりが本当にイメージしやすく、思わず“あるある”と共感できる作品だと思います。お母さんになった人、これからお母さんになる人に読んでもらいたいなと思います。子供が思っていること、お母さんの気持ちがよく分かる本だと思います。親子っていいなあ!(書店様推薦文)
●「〜しなさい!」「〜しちゃダメ!」口うるさいことばっかりを言ってしまうおかあさんに「おかあさんだいすきだよ」の一言は涙がこぼれそうになります。おかあさんにぜひ読んでいただきたい一冊です。(書店様推薦文)
●ありがとう。おかあさんも大好きだよ。ぎゅっ!(江崎書店イトーヨーカドー店 久保田那美)
●お子さんと二人で読んで、二人で「大好きだよ!」って言ってください。(書店様推薦文)
●読み聞かせ会で子供から「そうそう」の大合唱。いつもごめんね。でもね、お母さんたちもあなたたちの事が大好きだよ。(書店様推薦文)
●ついつい厳しくしてしまうけれど、子供はお母さんが大好き。ぜひお子さんと2人で読んで、厳しくしてしまうお母さんの気持ちと、甘えたい・ほめられたいお子さんの気持ちを共有してもらいたいです。(書店様推薦文)
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【児童書・名作ロングセラー部門】
大賞
『ぐりとぐら』シリーズ
著者:中川李枝子
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書店員の皆さまのコメント
●まあるいふわふわの黄色いカステラ。これは、わたしの「おいしそう!」の原点かも。最後に残った卵のからで作ったものがとっても魅力的。♪ぐりとぐら♪とリズムの楽しさとラストまでわくわくのつまった絵本です。(書店様推薦文)
●誰もが一度はあこがれたふわふわの黄色くて大きなカステラ。2人の息のあったコンビネーション。ぐりとぐらの絵本にはたくさんの魅力がつまっています。読むだけでほっこりした気分になれる、自分の子供にも読んであげたくなる作品です。(書店様推薦文)
●ぐりとぐらの作った大きなカステラに感動した子供の頃でしたが、大人になって読みかえすとそのカステラを動物たちと分けあってたべている姿に心が温かくなります。幸せが形になった作品だと思います。(書店様推薦文)
●幼稚園・保育園によみきかせに行った時、私の中では失敗の少ない人気の本です。「ぐりとぐら」は子どもの時、大好きな絵本のシリーズでした。(書店様推薦文)
●夢があって、わくわくしながら読める絵本。(書店様推薦文)
●ぐりとぐらたちが作ったケーキ、私も食べたい!!(書店様推薦文)
●子供の頃から大好きなぐりとぐら。これからも皆に読み継がれてほしいです。(書店様推薦文)
●親から子へと読み継がれてきた「ぐりとぐら」。ぐりとぐらの好きなことは、お料理する事・食べる事。今日はどんなお料理をするのかな?(書店様推薦文)
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【映像化したい文庫部門】
大賞
『書店ガール』シリーズ
著者:碧野圭
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書店員の皆さまのコメント
●これは応援歌だ。全ての、頑張っている人たちへの。綺麗事はむしろ少なく、努力が全て報われるわけでもなく、人間関係も順風ではない。それでも読後に心が晴れるのは、主人公2人が仕事を愛し、奮闘しているからだ。頑張れ、頑張れ。いつの間にか、2人を応援している自分がいる。(書店様推薦文)
●第二巻に静岡書店大賞が載っていると聞いて読みはじめました。一巻、二巻、三巻と読み進めるうちにフッと肩の力が抜けていく自分に気付きました。女性が働くという事、困難なこともあるけれど、なんだか勇気をもらったような優しい気持ちになれました。(書店様推薦文)
●お客様からのクレームや失敗・育児等、思うようにいかず凹んでも、自分の責務や努力を怠らない亜紀のように私もなりたい。そして〇〇さんのようになりたいと言われたい。(書店様推薦文)
●働く女性へ、働く母へ、それを応援するすべての人へ。(書店様推薦文)
●育児をしながら仕事をするのはとっても大変。毎日の子育てに追われ、仕事でもトラブルが起きてもうへとへと。それでも続けたい仕事って?働く女性を応援する書店ガール。女性はもちろん、男性にも読んでもらいたい1冊です。(書店様推薦文)
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