新刊展望トップ │ [特集] 朝井まかて │ [著者とその本] 荻原浩 │ [創作の現場] 山崎ナオコーラ
新刊展望トップ │ [特集] 朝井まかて │ [著者とその本] 荻原浩 │ [創作の現場] 山崎ナオコーラ
-
新刊展望10月号
-
荻原浩 / Hiroshi Ogiwara
1956年、埼玉県生まれ。広告会社勤務を経て、コピーライターとして独立。1997年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、2014年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞を受賞。『砂の王国』『愛しの座敷わらし』『誘拐ラプソディー』『花のさくら通り』『家族写真』『冷蔵庫を抱きしめて』など著作多数。
著作
- 金魚姫
- 勤め先はブラック企業、うつうつと暮らしていた潤。日曜の夕刻、近所の夏祭で目に留まった金魚を持ち帰ったら、部屋に妖しい美女が現れて……!? 金魚の化身に戸惑う潤。だがそれ以来、商談が成立するようになり。
- 明日の記憶
- 広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう!山本周五郎賞受賞の感動長編、待望の文庫化。
- 二千七百の夏と冬 上
- ダム建設工事の作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。二体はしっかりと手を重ね、互いに顔を向け合った姿であった。三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく。縄文から弥生へ、時代のうねりに翻弄された悠久の愛の物語。
- 砂の王国 上
- 全財産は、3円。私はささいなきっかけで大手証券会社勤務からホームレスに転落した。寒さと飢えと人々からの侮蔑。段ボールハウスの設置場所を求め、極貧の日々の中で辿りついた公園で出会った占い師と美形のホームレスが、私に「新興宗教創設計画」を閃かせた。はじき出された社会の隅からの逆襲が始まる!
- 愛しの座敷わらし 上
- 食品メーカーに勤める一家の主・晃一の左遷から、田舎の古民家に引っ越した高橋家。夫の転勤に辟易する史子、友達のいない長女・梓美、過保護気味の長男・智也、同居の祖母は認知症かも知れず…しかもその家には、不思議なわらしが棲んでいた。笑えて泣ける、家族小説の決定版。
- 誘拐ラプソディー
- 伊達秀吉は、金ない家ない女いない、あるのは借金と前科だけのダメ人間。金持ちのガキ・伝助との出会いを「人生一発逆転のチャンス?」とばかりに張り切ったものの、誘拐に成功はなし。警察はおろか、ヤクザやチャイニーズマフィアにまで追われる羽目に。しかも伝助との間に友情まで芽生えてしまう―。はたして、史上最低の誘拐犯・秀吉に明日はあるのか?たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語。
- 花のさくら通り
- シャッター通りまであと一歩。さびれた商店街の再生プロジェクトを請け負ったのは、和菓子屋の2階に移転してきたばかりの超零細&倒産寸前の広告制作会社だった…。『オロロ畑でつかまえて』『なかよし小鳩組』に続くユニバーサル広告社シリーズ、待望の第3弾。
- 家族写真
- 娘の結婚、加齢に肥満、マイホーム購入…。家族に訪れる悲喜こもごもは、ささやかだけど大事件。縁あって家族。絵にならなくても、かけがえがない。笑ったあとに心にじんわり沁みてくる、荻原浩の極上家族小説。
- 冷蔵庫を抱きしめて
- 夫との食の嗜好の違いに気づき、摂食障害の症状が出てきてしまう女性を描いた表題作ほか、DV男ばかり好きになる女性、マスクなしでは人前に出られなくなった男性など、現代人を心の闇から解放する短編集。
新刊展望トップ │ [特集] 朝井まかて │ [著者とその本] 荻原浩 │ [創作の現場] 山崎ナオコーラ