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著作
- 波止場浪漫(上)
- 稀代の侠客として名を馳せた次郎長はご維新以降、旧幕臣と官軍が入り乱れる殺伐とした清水で地元の名士となり、波止場をつくる時も先頭に立った。養女となった「おけんちゃん」が大人になる前に出逢った白皙明眸の西洋医との関係が深まるにつれて、やがて…。港に生きる人たち、廓の女たち、それぞれの愛別離苦。時は移ろう。しかし人はいつも同じ過ちを繰り返す。
- 波止場浪漫(下)
- 次郎長の死を境に世情は様変わり。戦争が近づき、けん自身にも驚天動地の出来事が襲いかかり、希望にあふれた日々は暗転。しかし、国民一丸となって日清、日露へ突き進む陰で、忍苦を強いられる市井の人々、苦界の女たちや子供たちを放ってはおけない。そして、二十年以上前に姿を消した男がなぜ清水に戻ってきたのか…。人も変わり、町も変わる。でも、恋は変わらない。
- 四十八人目の忠臣
- 赤穂浅野家に仕えるきよは浅草小町と謳われる美女。当主内匠頭の寵臣礒貝十郎佐衛門と、夫婦の約束をしている。だが、内匠頭が吉良上野介を殿中で斬り付け、お家は断絶。礒貝は、家老大石らとあだ討ちを画策する。きよは恋と忠義のはざまで、討ち入りの日を迎える。本懐後も忠義を貫き、遺族の赦免と浅野家再興を目指し将軍家へ近づいていく…。歴史に名を残した実在の女性を描く全く新しい忠臣蔵誕生!
- お順(上)
- 八歳のある日、順は異様な迫力を持つひとりの男・島田虎之助に心を奪われる。嫁ぐなら「一番の男」がいい―激動の時代の舵をとった勝海舟の妹であり、幕末の志士たちに強い影響を与えた佐久間象山の正妻であった一女性の、意志つよく愛に満ちた波瀾の人生。幕末の日本を動かした人間の魅力と生き様が鮮やかに伝わる傑作長編。
- お順(下)
- 「なぜ、先生がこんな目にあわなくちゃならないの?」夫・佐久間象山の暗殺に打ちのめされる順。滅びゆく幕府の運命を一手に担う兄・勝海舟を助けながら、混乱の中いつしか順は謎の剣客・村上俊五郎と恋に落ちる。幕末の男たちの生身の姿、明治の世を凌ぐ女たちの逞しさが生き生きと描かれる傑作時代小説。
- 恋かたみ 狸穴あいあい坂
- 火盗改方与力の娘結寿と八丁堀同心の妻木道三郎は、狸穴界隈で起こる事件の謎を解くうち、思いあう仲になる。だが、旗本と町方では身分違いの上、妻木は子持ちの寡夫。ままならない恋に悩む結寿に縁談が持ち上がる。妻木に話すことが出来ず思いつめるころ、旗本の火事が付け火だったと噂を聞き…。不思議な事件を解決するため奔走するふたりの活躍と恋の行方は!?ほのぼのと心温まる連作時代小説。
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