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[BOOKデータベースより]
第1章 宮沢賢治―ある詩人の物質的読解
[日販商品データベースより]第2章 ガストン・バシュラールにおける実験装置の科学認識論
第3章 一瞬の形態を固定する―ベルクソン論
第4章 ある「改革派」農民の肖像―二宮尊徳をめぐって
第5章 日本の「社会ダーウィニズム」の思想家―加藤弘之論
第6章 丘/浅次郎―一八六八‐一九四四年
第7章 下村寅太郎とその機械観
第8章 リスクと不安
日本における1990年代以降の科学史・科学論研究をリードしつつも、2016年に61歳で早世した、金森修がフランス語で発表した論文の邦訳集。
収録した8篇は、すべてフランスの書籍・学術誌に掲載されたものであり、本邦初公開といってよい。
巻末には、全業績一覧(単著16、共著2、編著7、共編著4、分担執筆43、論文95、翻訳16、エッセイ等207、学会発表・講演154、書評251)を収め、仕事の全体が一望できる。本書の企画と出版は、編者3人が金森修から遺言で託されたものである。
**推薦文**
芳賀 徹(東京大学名誉教授、比較文学)
「越境のスリル、そして輝きーー
大学教師となってからの彼の科学史・科学哲学の論文は、科学と哲学と文学の間を越境し、東西の文明の間を自在に往復しはじめた。…この鮮やかな展開を私は大いに喜んだ。そしていま、その早すぎた死をあらためて心から惜しまずにはいられない。(「推薦の辞」より抜粋)」
伊東俊太郎(東京大学名誉教授、科学史・科学哲学)
「夭折の英才が遺した力技の成果ーー
若くしてフランスに留学し、かの地の科学思想を研究し、それを我が国に本格的に紹介し発展させた夭折の英才は、また日本の思想にも鋭い考察の眼を向けていた。東西にまたがる注目すべき学究の力技の成果を、広く世に推したい。」