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[BOOKデータベースより]
第1部 天皇と日本をめぐる精神史(近代日本のキリスト者と“自由”の位相―柏木義円と「天皇の赤子」論;住谷天来の“抵抗”とその志;南原繁の精神史的考察―その国民的使命観をめぐって)
[日販商品データベースより]第2部 「地の塩」の群像(川西実三の視座―新渡戸・内村門下の「社会派官僚」をめぐる一考察;二瓶要蔵の信仰と思想;晩年の住谷天来―その志を支えた世界をめぐる一考察;深津文雄の思想と行動―「いと小さく貧しき者に」)
第3部 「日本的基督教」という磁場(南原繁の「日本的キリスト教」構想;関根正雄における「日本的基督教」とその射程;戦後無教会キリスト教と西田哲学―量義治と「日本的基督教」)
近代日本のキリスト者に通底する「天皇と日本をめぐる精神史」や昭和10年代のプロテスタントをとらえた「『日本的基督教』という磁場」を、時代社会をふまえて内在的に解き明かす。また、民衆や女性に寄り添いつつ国家と対峙した「無名」キリスト者を発掘し「『地の塩』の群像」として描き出す。かくして浮かび上がるキリスト者の相貌を積み重ねていくことで、近代日本思想史ならびに日本プロテスタント史に新たな視角を提示する。