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[BOOKデータベースより]
インターネットでの誹謗中傷、個人情報の暴露による失職や転居、少年の更生に悩み被害者への対応に苦しむ。少年事件の「加害者」家族。少年事件加害者家族の実態調査と支援の実践例から効果的な支援のあり方を提案する。
第1部 少年法の理念と加害者家族支援(少年事件加害者家族の現状と支援に向けて;少年事件から考える加害者家族支援;少年非行に関する親の責任についての覚書―人間の弱さの観点から;非行臨床における加害者家族―非行のあった子の親にどのような支援が望まれるか;少年事件における多職種連携の意義)
[日販商品データベースより]第2部 少年事件と加害者家族支援(捜査段階における保護者への支援;少年審判と保護者への支援;裁判員裁判と保護者への支援)
第3部 少年の更生と加害者家族支援(非行少年と保護者の支援―本人の就労支援を中心に;少年院における保護者支援―東北少年院の取組みから考える;地域で保護者をどう支えていくか)
第4部 少年事件加害者家族の心理的支援(保護者と少年それぞれの面接事例からみる心理的支援;未成年加害者理解と、家族への心理的支援;ピア・カウンセリングの実践―親としての罪責感に寄り添う)
少年事件の「加害者」家族は、インターネットでの誹謗中傷、個人情報の暴露による失職や転居、少年の更生に悩み被害者への対応に苦しむ。刑事法学者、弁護士、臨床心理士、加害者家族支援の専門家が、実態調査と支援の実例から、効果的な支援のあり方を提案する。
***
社会を震撼させる少年による重大事件が起こるたび、インターネット上では必ずと言っていいほど保護者の個人情報が暴かれ、モンスターを生み出したモンスターとして非難と憎悪の対象となる。他方で、保護者には罪を犯した少年の更生の担い手としての立場も期待されている。加害者家族の中でとりわけ過酷な状況に置かれている少年事件の保護者を支えることは、少年が更生しやすい家庭環境を作ることに繋がり、期待される再犯防止効果も高い。
本書は、その実像についてはほとんど伝えられてこなかった「少年事件の加害者家族」に焦点を当て、少年事件の保護者への支援の意義について、刑事法学者および少年事件に携わる実務家によって理論を構築し、そして、具体的な支援について、多数の事例をもとに法的支援、社会的支援、心理的支援のあり方を考える。
***
執筆者:
阿部恭子(NPO法人World Open Heart 理事長)
岡田行雄(熊本大学人文社会科学研究部教授)
宿谷晃弘(東京学芸大学人文社会科学系法学政治学分野准教授)
坂野剛崇(大阪経済大学人間科学部教授)
鴨志田祐美(弁護士、鹿児島県弁護士会)
佐藤仁孝(NPO法人スキマサポートセンター理事長)
遠藤真之介(NPO法人World Open Heart 副代表)
相澤雅彦(臨床心理士、公認心理師)
駒場優子(臨床心理士、公認心理師)
北島忠輔(中日新聞記者)