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- 佐々木荘助近代物流の先達
-
飛脚から陸運の政商へ
- 価格
- 3,630円(本体3,300円+税)
- 発行年月
- 2020年06月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784866000770
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飛脚から陸運の政商へ
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【2012年08月発売】
[BOOKデータベースより]
江戸期をつうじて書状や小荷物などの輸送を支えた飛脚。明治政府による通信・輸送体系の刷新による対立を経て列島全土にわたる陸運のネットワークを構築し今日の物流事業の定礎を創りあげていった推進者の生涯。
1 佐々木荘助の誕生(その生い立ち;下妻の歴史と風土;荘助の巣立ち)
[日販商品データベースより]2 飛脚問屋の幕末維新(飛脚という事業;幕末動乱と宿駅制度;駅逓改革から郵便創業へ)
3 陸運独占への道のり(駅逓司の攻勢;官民棲み分け体制;駆け引きの舞台裏)
4 佐々木荘助の事業戦略(陸運の政商へ;真誠講の創設;川蒸気・通運丸の運行)
5 陸運の政商が遺したもの(保護喪失と鉄道;競争激化と社内対立;近代企業の創成)
現在、物流は、必要不可欠な産業として、企業も個人も大いに利用し、その社会への貢献度には計り知れないものがある。物流の起源は、江戸時代に活躍した「飛脚」に発している。江戸から明治に、そして現在へ、その変遷には、未だ明らかにされていない熾烈なドラマがあった。
本書はまず、「飛脚」と言われている職業にも数多の違いがあることを明らかにする。飛脚問屋に奉公した佐々木荘助という人物が、その才覚を活かして飛脚の改革に乗り出す。しかし、時代は明治を迎え、新政府は「郵便」や「物送」の官営を図り、それは今までの飛脚業と真っ向から対決していく。「官」と「民」の角逐、さらに船便の発展、鉄道の開通、電信の発達と、この大変動期に飛脚を取りまとめてきた人物はどう対抗していき、どのように解決されいったのかの経緯を初めて明らかにする。その人物の遺した企業は、現在の日本通運へと発展する。克明に調べ上げた現代に生かすべき秘められた話といえる。