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[BOOKデータベースより]
エビデンスとエピソードの組み合わせで、どんな奴でも食い止める。誰もが使える最強のコミュニケーション術。
第1章 バイアスの使い方を知って負けない武器としよう(「お前の次のセリフは●●だ」―ジョジョになって他人のセリフを操ろう;「みんな言ってるよ、のみんなって何人いるの?」―みんな・普通・一般的・平均という幻想 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 科学への関心が仲間をつくり、敵を遠ざける(「さんまさんは好きですか?」―みな違う色眼鏡をかけており、外すことは困難;「乗客に日本人はいませんでした」―自分たちさえよければいい、わけではない ほか)
第3章 言語学を駆使すれば騙されない、勘違いされない(「『行列』で弁護士さんが言ってたよ」―「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」が大事?;「その偉い医者って信頼できる人なの?」―肩書に騙され騙なくなる「ことばのドリンク」 ほか)
第4章 バンプ・オブ・チキン(弱者の一撃)を食らわせよう!(「人前ではクールだけど家では甘えん坊」―ジェンダー後進国で使えるバイアスのトリック;「のび太って映画のときはかっこいいよな」―ギャップと共感力を使えば強者にも負けない ほか)
第5章 相手の勘違いや思い込みをゼロにする「神の伝え方」(「あなたは強運の持ち主だからうまくいく」―勘違いの思い込みですら武器になる;「バカって言うほうがバカなんだよ」―自意識過剰と自虐には功罪がある ほか)
「なんでわかってくれないの?」
「どうしてそう捉えるんだろう」
「私の意図したことと違う!」
人はコミュニケーションするとき、必ず「勘違い」してしまいます。
100%確実に誤解なくやり取りすることは不可能。
なぜなら、誰もが「バイアス」を通して物事を見ているからです。
バイアスとは「錯覚」や「ゆがみ」を指します。
茶色いサングラスをかけた人には、白い服が茶色く見えるように、
私たち1人ひとりに見えている世界は、バイアスというフィルターを通過したものです。
「大丈夫。私は、そこら辺の人よりちゃんとわかっているし、ものが見えている。」
誰もがそう思って生きていますが、もうこの時点で、
バイアスにガッツリとらわれています。
これは「優越の錯覚」と呼ばれるバイアスです。
ノースカロライナ大学のセディキーデスとストルーブの調査では、
7割の人が自分は平均以上だと考えているそうです。
でも平均以上は5割のはずですよね?
誰にもバイアスがあり、それを取り除けないということは、
私たちは勘違いなしでコミュニケーションできないということです。
しかし、それを理解できると、自分のことはもちろん相手のことも見えてきて、
ときには「〇〇のバイアスに振り回されているな」ということが見えてきます。
そうすれば、その後の会話をコントロールすることもできるようになり、
相手が喜ぶような(イヤがるような)ツボも、おおよそ把握できます。
そのため、自分自身の意思決定の質は高くなりますし、
相手にも自分の思うがままに影響を与えることもできるのです。
著者は「法言語学」という、事件の捜査や裁判で使うことを目的として、
ことばやコミュニケーションに基づいた資料(証拠)を分析する分野を研究しています。
そんな研究を続ける中で、人間関係やコミュニケーション問題のほとんどが、
バイアスによって生まれる勘違いや誤解によるものだと気づきました。
バイアスを知ることで、プライベートでも楽しくコミュニケーションが取れて、心穏やかに日々を過ごせるはずです。
さらに、ビジネスなどのさまざまなシチュエーションでは、上手に使えば強力な武器として利用することもできます。
純粋な「会話力」を磨くのはかなりの訓練が必要ですが、
必要最低限のバイアスを学ぶには、この本を読めば十分でしょう。
この本を読むだけで、コミュニケーション能力が手っ取り早く向上できるのです!
《目次》
第1章 バイアスの使い方を知って「負けない」武器としよう
第2章 科学への関心と疑念が仲間をつくり、敵を遠ざける
第3章 言語学を駆使すれば騙されない、勘違いされない
第4章 バンプ・オブ・チキン(弱者の一撃)を食らわせよう!