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- 翻訳と文学
-
- 価格
- 4,950円(本体4,500円+税)
- 発行年月
- 2021年03月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784622089872
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[BOOKデータベースより]
古典現代語訳、ジャポニスムの和歌歌曲Waka‐Liederから、村上春樹、世界文学、アイヌ文学者の自己構築、3・11に詩の集合性へと帰る東北おんば訳啄木まで。「文学と翻訳」は決してありきたりのテーマ設定でないどころか、文学において翻訳の探究の厚い蓄積がある日本で、これほどにも可能性に満ちている。刺戟的な全8篇。
編纂・翻訳・創作―文芸論の序説のためのメモ(池澤夏樹)
[日販商品データベースより]ジャポニスム/モダニズムの交差点としての“和歌歌曲”―和歌翻訳そしてストラヴィンスキー、山田耕筰らの音楽創作(坪井秀人)
五つの「ぼく」たち―村上春樹文学を世界文学に変える『図書館奇譚』(林圭介)
「世界文学全集」の西洋と非西洋(佐藤美希)
『新青年』の文学的展開―森下雨村と「探偵小説」の翻訳(内山明子)
Welcome to the Monkey House―日本におけるカート・ヴォネガット文学の受容(邵丹)
証しの空文―鳩沢佐美夫と翻訳(佐藤=ロスベアグ・ナナ)
詩、集合性、翻訳についてのノート(管啓次郎)
池澤夏樹・坪井秀人・林圭介・佐藤美希・内山明子・邵丹・管啓次郎執筆。古典現代日本語訳からひらかれる文芸論の地平。20世紀モダニズム/ジャポニスムの時代ストラヴィンスキーと山田耕筰が、同期的にしかし逆方向で創作した〈和歌歌曲〉Waka-Lieder。翻訳版イラストを取り込み世界文学へリライティングしていく村上春樹的転回。世界文学全集の非西洋。探偵小説の移植と森下雨村。ヴォネガットSF受容の変遷。居ながらにして他者化されるアイヌ文学者の自己構築。東日本大震災後の気仙方言訳啄木あるいはロルカがまざまざと浮かび上がらせる詩の集合性・共同性。
「翻訳は再創造である。いわば一家をあげての長距離の移住。馬車に家財をすべて積んで大平原を進む。途中で失われるものも多いが新天地に着いたらそこで新しい繁栄の日々が始まる」(池澤夏樹)
「抒情詩が、歴史的状況を翻訳するのだ」(管啓次郎)
「文学と翻訳」は決してありきたりのテーマ設定でないどころか、文学において翻訳の探究の厚い蓄積がある日本で、これほどにも可能性に満ちている。刺戟的な全8篇。