この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 世界の教養が身につく1日1西洋美術
-
価格:2,530円(本体2,300円+税)
【2023年03月発売】
- パーソナリティの発達
-
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2024年03月発売】
- ACEサバイバー
-
価格:968円(本体880円+税)
【2023年05月発売】
- 呪いの日本史
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2022年02月発売】
- 白人侵略最後の獲物は日本
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2021年11月発売】
[BOOKデータベースより]
1968駒場から歴史認識論争を経て、比較革命史へと至る維新史家の遍歴を辿る。
1 世界の中の明治維新(維新への旅―現代世界から維新の日本へ;明治維新―通説の修正から革命の世界比較へ;攘夷論はなぜ開国策に変わったのか;十九世紀グローバル化への対応―中・日・韓三国の分岐)
[日販商品データベースより]2 「歴史認識」への省察(アメリカは小さい国である―近代日本の知の「慣習」を脱するために;『坂の上の雲』の在りか―『大人のための近現代史 一九世紀編』編集後記;日中韓の歴史認識問題―東アジアの平和の阻害要因にどう対処するか)
3 啓発と模索の軌跡(一九六八年駒場―東大入学と大学紛争;並木頼寿さんの思い出;佐藤誠三郎先生語録;インド滞在記;中学野球部の回想)
歴史家が歴史に出会うとき―あとがきに代えて
1968から1868へ
「歴史家」はいかに生まれるのか?
本書は日本を代表する維新史家の来歴を辿りながら、この問いに答えようとするものである。
三谷博さんが大学に入ったのは、1968年。東大駒場の駒場寮では、内ゲバが繰り広げられていた。三谷青年は「キャンパスを飛び交っていた空虚な言葉、理想を口実に平気で暴力をふるう所業に心底痛めつけられていた」という。
三谷史学の核である革命を「暴力」から切り離す視角がいかに生み出されてきたのかを考える上で、これは貴重なエピソードである。
授業が再開された大学で、佐藤(誠三郎)ゼミに入ったことが日本史への道を開いた。『維新史再考』(NHK出版、2017年)に結実する研究人生はこうして始まったのである。
その間、日中韓の歴史認識問題が「歴史家」としての在り方を大きく問うことになる。東アジアの近代史をいかにして描くか? 『大人のための近現代史 一九世紀編』(東大出版会、2009年)を中心とした共同研究がマルクス主義史学とは全く違う「世界の中の明治維新」、そして「比較革命史」の地平を拓いた。
1968駒場から歴史認識論争を経て、比較革命史へと至る維新史家の遍歴を初めて明らかにした、闘う歴史家の肖像がここに。