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- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2020年07月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784344928930
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[BOOKデータベースより]
一切の延命治療を断った母の命と対峙した1年を、情感溢れる短歌とともに見事に書き綴った随想録。
緒言 オルゴールがおわるまで
[日販商品データベースより]前哨 旅立つ支度
第1章 青天霹靂―あと337日
第2章 天の配剤―あと188日
第3章 一閃の灯火―あと32日
結文 オルゴールがおわる刻
元看護婦の母が決めた最後の選択は、誰にも助けを求めないことだった
末期の全身ガンと診断された母にとって、為せる術といえば時を待つ事より他は無かった。
その数ヶ月後、どうしてか、それらのガンは消えた。
けれど、その奇跡は頭にまでは届かず、脳腫瘍という悪魔の巣くうに任せた。
そして、当初より、一切の延命治療を拒んでいた母が、
或る日「怖い、怖いのよ……」と、私の胸に泣きすがった。
生と死を見つめるという事がどういうものであるのか、
時の経過と症状の進行に伴い心と思考はどう移り変わるのか。
心情と季節により変わる安曇野の自然を重ねながら、
母の命と対峙した1年間を情感溢れる短歌とともに書き綴った随想録。