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- カトク
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過重労働撲滅特別対策班
文春文庫 しー65ー1
- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2018年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167911041
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働き方改革
この作者は不動産業界で働いていたことがあるのだろうか。「狭小邸宅」といい、この作品といい、不動産業界の厳しさが妙にリアルに描けている。調べてみると、「リクルート」に入社するも1年で退社、その後色々な経験をしているようであるが、詳細は不明。過重労働撲滅特別対策班、通称「カトク」に所属する主人公は、全労働者が安心して安全に働ける世の中を目指し職務に邁進するが、その過程で規制される企業側の本音に触れる。最終的には正義が勝つ的な予定調和で、企業側が改善命令を受けるのだが、この企業側の主張にも首肯出来る部分あり、これが働き方改革がなかなか進まない一因なんだろうなと思わせてくれる。「人は死ぬほど働くと死ぬ、だから死ぬほど働いてはいけない。」という主人公の一言は至言。ただ、一方で結果を出さなければならないのも事実。どういう対応がベストなのか、難しいところ。一足飛びの改革は難しいであろうから、少しずつ意識改革も含めてやって行くしかないのだろうな。
[BOOKデータベースより]
大企業の過重労働を特別捜査する東京労働局「カトク」班の城木忠司は、今日も働く人びとのために奮闘する!ブラック住宅メーカー、巨大広告代理店、IT系企業に蔓延する長時間労働やパワハラ体質。目標達成と“働き方改革”の間で翻弄されるビジネスパーソン達を前に、城木に出来ることは?時代が待望した文庫書下ろし小説。
[日販商品データベースより]「目標達成」と「働き方改革」の間で翻弄される日本のビジネスパーソンたち。
ブラック企業から人々を救え! 時代が待望した文庫書下ろし小説。
「カトク」とは、ブラック企業が社会問題化する中、大企業の違法な長時間労働を専門に取締る目的で、東京と大阪の労働局に作られた「過重労働撲滅特別対策班」の略称です。
主人公は、カトクの最年少監督官・城木忠司。ある過去の出来事がきっかけで、民間から労働基準監督官に転身した彼は、女性上司の村井真理班長の指導の下、今日もこの国の第一線で働く人々の苛酷な現実に誠実に向き合い、悩みながら奮闘します! 筆者は『狭小邸宅』はじめ、ブラック企業描写に定評のある新庄耕さん。すべての働く人必読の、文庫書下ろし長篇小説です!
【目次(取締対象)】
・プロローグ
・本気の味(ブラック住宅メーカー)
・彼の言い分(巨大広告代理店)
・きっと変わる(新興IT系企業)
・化物が眠るとき(ブラック住宅メーカー社長)