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[BOOKデータベースより]
自然災害、戦争、恐慌、人口減少から家族、健康、仕事、人間関係まで。社会に生じる危機(クライシス)へのあるべき対応について、社会科学の知見を結集する。
総説 危機対応がなぜ社会科学の問題となるのか
[日販商品データベースより]第1部 危機と世界(政治思想史における危機対応―古代ギリシャから現代へ(個別・集団);危機に対応できる憲法とは―安定性と適応性の間で(個別・集団);キューバ危機はなぜ回避されたのか?―時間の国際政治学(個別・集団);危機の元凶は中国か?―マグロ、レアアース、サンマの資源危機(事実・言説))
第2部 危機と政策(東日本大地震後の電力危機と危機対応―将来に備えた電力システム改革(事前・事後);危機と資本―金融危機の予防策としての自己資本規制の意義と問題点の検討(事前・事後);政策変数としての稀少確率評価―消極的予報による中庸化政策(確率・意識))
第3部 危機と組織(危機を転機に変える―東日本大震災と企業の危機対応(事前・事後);危機対応と共有信念―明治期における鉱山技師・石渡信太郎を事例として(確率・意識);職場の危機としてのパワハラ―なぜ「いじめ」は起きるのか(事実・言説))
第4部 危機と選択(アマチュア登山家の危機対応学―リーダーの要諦(事前・事後);教育、家族、危機―学校に対する評価の社会経済的差異とその帰結(確率・意識);移民受け入れへの態度をめぐるジレンマ―個人のライフコースに着目して(個別・集団))
社会のなかのさまざまな危機について,法学,政治学,経済学,社会学の研究成果に基づく考察を通じて,人びとが危機とその対応に対する不安に向き合うための新たな視座の提供を目指す.本巻では,想定外という言葉で安易に片づけてはならない,世界,政策,組織,選択にまつわる危機について考える.【下巻は2019年12月下旬刊行予定】