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[BOOKデータベースより]
宗教改革以降、カトリックは修道院での学術活動を活発化させた。人文主義者たちは古典を博捜し、教会史や聖人伝などの文書を批判的に検証する学問が進歩を遂げた。偽書を識別する文献学や文書学、ローマ法の解釈学など、現代の歴史学の基礎がここに形成されたのである。その中核となったのが、サン・モール修道会のマビヨンらであった。啓蒙思想の席巻、宗教と世俗の相剋の間で、歴史と真理を探究した人々の足跡を追う。
第1章 人文主義と宗教論争
[日販商品データベースより]第2章 ブールジュ学派の射程―歴史と法学
第3章 サン・モール会の誕生と発展
第4章 ジャン・マビヨンとその時代
第5章 修史事業の展開
第6章 デカルトかライプニッツか
第7章 考証学(エリュデシオン)の挫折
第8章 啓蒙と功利思想の展開と修道制
終章 ヨーロッパ修道制の歴史的意義
宗教改革以降、カトリックは修道院での学術活動を活発化させた。とりわけ教会史や聖人伝等の文書を批判的に検証する学問が進歩を遂げ、偽書を分別する文献学や、ローマ法の解釈学など、現代の歴史学の基礎がここに形成されたのである。その中核となったのが、サン・モール修道会のマビヨンである。彼はデカルトやライプニッツらにどんな影響を与えたのか。宗教と世俗の相剋の間で、歴史と真理を探究した人々の足跡を追う。