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- ちえもん
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- 価格
- 1,012円(本体920円+税)
- 発行年月
- 2022年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094071061
[BOOKデータベースより]
寛政十年(一七九八)十月、長崎湾の沖合で巨大オランダ船が座礁した。船は底部を損壊して浸水。浜近くへ曳航したが再び座礁、沈船となった。オランダ商館は長崎奉行所に積み荷の陸揚げを要請。奉行所は町方村方にまで浮かし方の工夫を募った。そこへ名乗りを上げたのは、長崎に逗留していた周防の廻船商・村井屋喜右衛門だった。だが奉行所と長崎代官は喜右衛門の工夫を盗み、長崎の町衆に引き揚げを命じた。はたして沈船の引き揚げはできるのか。単行本発売時、各紙誌・書評家の絶賛を集めた傑作長編。歴史小説の新鋭による驚くべき書き下ろし大作の文庫化!
[日販商品データベースより]歴史小説の新鋭による驚くべき書き下ろし!
単行本発売時、各紙誌が大絶賛した傑作歴史長編!
寛政十年(1798)十月、長崎湾の沖合で巨大オランダ船が座礁した。
船は底部を大きく 損壊して浸水。
浜近くへ曳航したが再び座礁、沈船となった。
オランダ商館は長崎奉行所に積み荷の陸揚げを要請。
奉行所は町方村方にまで浮かし方の工夫を募った。
そこへ名乗りを上げたのは、周防の小村で生まれ、友とともに「自由」を追い求めたかつての少年の一人だった。
「浜でのささやかな幸せなど、浦から離れられん跡取りたちに呉れてやれ。俺たちげな食み出し者は、この浦でろくな生き方ができんぞ。もっと欲張れ! 和主を誘うたのは、跡取りでなかったからじゃ。浦のくびきから自由じゃけ誘うた。いずれ、漁場を得る。櫛ヶ浜よりもっと大きな漁場じゃ。もっともっと稼げる浦の網元になれ」
歴史作家・飯嶋和一氏は、本書に特別に寄せた推薦文でこう語った。
「中心人物はいずれも海村の次三男である。家を継ぐ長男以外は『余計者』であり、穀潰しでしかない。‥‥既存の頑迷な社会システムに屈従して生きるのか。あるいはそれをくつがえすのか。‥‥くつがえそうとすれば、かなりの圧力が社会から加えられることになる。が、必要なのは勇気と知力だとこの小説家は語る。はかなく脆い夢や希望ではない、と」
そしてまた、
「この小説家は初めて過去の歴史的な素材を描くに当たって、あえて無名の、しかも地方の庶民を選択した。‥‥むろん負荷も、また力負けする危険も高い」
日本初、巨大沈船引き揚げに成功した男の生涯!
歴史小説の新鋭による驚くべき書き下ろし!
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