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- 悲願花
-
- 価格
- 770円(本体700円+税)
- 発行年月
- 2021年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094068962
[BOOKデータベースより]
家族で遊園地に行き、夢のような時間を過ごしたあの日。両親は火事で一家心中を図り、幸子だけが生き残った。十七年後、事務員として働く幸子は交際中の隆哉に生い立ちを告白できず葛藤する。過去に訣別しようと両親の墓を訪れた幸子は、雪絵という女性に出会う。子供たちを乗せた車で海に飛び込み、一家心中を図ったシングルマザーの雪絵は、生き残ってしまったのだという。雪絵に亡き母を重ねる幸子は、次第に復讐心に囚われていく。加害者と被害者の思いが交錯した時、明らかになる衝撃の真実とは。生き残った者の苦悩と再生を描く慟哭のミステリー。
[日販商品データベースより]あなたの罪は、生き延びてしまったことです
夜闇に輝くパレード、大好物ばかりのご馳走、笑顔の父と母。
家族で遊園地に行ったあの日、幸子は夢のような時間を過ごした。
そして――
両親は家に火をつけて一家心中を図り、幸子だけが生き残った。
工場の事務員として働き始めた幸子は、桐生隆哉と出会い、惹かれ合うようになる。しかし、幸子は隆哉に「一家心中の生き残り」であることを告げられずにいた。隆哉の部屋で料理を作ろうとした幸子は、コンロの火を見てパニックを起こしてしまう。
過去に決別しようと両親の墓を訪れた幸子は、雪絵という女性に出会う。
「あたしが、子供たちを殺したんです」
子供たちを乗せた車で海に飛び込み、一家心中を図ったシングルマザーの雪絵は、生き残ってしまったのだという。
彼女は、墓地から蘇った母だった。
雪絵との運命的な出会いにより、幸子の人生が大きく動き出す。
そして、加害者と被害者の思いが交錯した時、衝撃の真実が明らかになる――
『闇に香る嘘』『黙過』『同姓同名』で最注目の乱歩賞作家が放つ慟哭のミステリー!!
【編集担当からのおすすめ情報】
解説は芦沢央さん。
全国書店からも反響続々!!
「この仕掛け、この真相、この想いの強さ。下村敦史の筆力と策に完敗!!」(ときわ書房本店 宇田川拓也さん)
「終盤まさかの展開! 黒だらけだったオセロがパタパタと白へ変わっていくようだ」(紀伊國屋書店仙台店 齊藤一弥さん)
「最後まで息がつけない。憑依的なミステリーに衝撃!」(うさぎや矢板店 山田恵理子さん)
「ラストにかけて、ただただ涙がこぼれました…!!」(紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん)
「せつなく、辛く、でも希望を感じるドラマティックな一冊」(旭屋書店アトレヴィ大塚店 北川恭子さん)
「この作品は読んで損はない。ハラハラドキドキ一気読み間違いなしの大傑作」(くまざわ書店南千住店 鈴木康之さん)
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