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- 永遠のPL学園
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- 価格
- 781円(本体710円+税)
- 発行年月
- 2019年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094066630
[BOOKデータベースより]
甲子園春夏通算96勝、全国制覇7回を誇るPL学園野球部。1955年の学園創立と同時に誕生し、62年春のセンバツで甲子園初出場、78年夏に最初の全国制覇を果たす。その後も桑田真澄、清原和博のKKコンビをはじめ、数々のスター選手をプロ野球に輩出。「逆転のPL」の異名をとった超名門が、2016年夏に「謎の廃部」に追い込まれた。最後の部員は「普通の高校生」の12人。著者は、連戦連敗しながらも必死に戦う彼らの成長を追うとともに、実名証言を積み上げ、廃部の真相を明らかにしていく。文庫版では新証言をもとに、「KKドラフト秘史」などを書き下ろし。
零章 終焉の日
第1章 PL野球部の誕生
第2章 黄金期の到来
第3章 鉄の掟
第4章 迷走と瓦解
第5章 朽ちゆく永遠の学園
第6章 逆転されるPL
第7章 最終決戦
終章 六〇年目のゲームセット
文庫版あとがき ラストゲーム、その後に
文庫版加筆 KKコンビ「運命の日」の真相 PL戦士たちのドラフト秘史
最強野球部 誕生から謎の廃部までのすべて
甲子園春夏通算96勝、全国制覇7回を誇るPL学園野球部が、2016年夏をもって休部に追い込まれた。
1955年の学園創立と同時に誕生したPL学園野球部は62年春の選抜で甲子園初出場を果たし、78年夏に初の全国制覇を果たす。その試合ぶりから、「逆転のPL」が同校野球部の代名詞となった。
その後も、高校球史に名を残した桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」をはじめ、数々のスター選手を輩出。立浪和義、宮本慎也、松井稼頭央、福留孝介、前田健太ら、プロ野球に進んだOBは82人を数える。
そんな超名門野球部が、「謎の廃部」に追い込まれた。
最後の部員は特待生もいない「普通の高校生」の12人。著者は、連戦連敗しながらも必死に戦う彼らの成長を追うとともに、実名証言を積み上げ、廃部に至った真相を明らかにしていく。
そこには、学園の母体であるパーフェクトリバティー教団の意向、監督に野球経験者を据えない学園の判断、「強いPLの復活」を求めるOBの声――様々な事情と思いが交錯していた。第23回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
文庫版では新証言をもとに、「伝説のKKドラフト秘史」などを書き下ろし。
【編集担当からのおすすめ情報】
第23回小学館ノンフィクション大賞を受賞した本作には、選考委員から絶賛のコメントが寄せられました。
◎高野秀行(ノンフィクション作家)
「抜群の取材力と高い完成度。PL野球部『栄光と凋落』の裏にあった秘史が描き出された」
◎三浦しをん(作家)
「名門校の重すぎる伝統を背負った『最後の12人』の必死の頑張りに、思わずジンときます」
◎古市憲寿(社会学者)
「多くの読者はPL野球部の異常さや崩壊を笑えないはずだ。本書は平成版『失敗の本質』である」
PL学園野球部を取り上げた書籍は数多くありますが、その創設の経緯や黄金期の圧倒的な強さの背景に、学園の母体であるPL教団の「信仰」が深くかかわっていたことを初めて詳細に明らかにしたのが本書です。2年以上をかけてPLの野球部、学園、そして教団関係者への取材を積み重ねた著者によって、「謎の廃部」の全貌が明らかにされます。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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- 北区の太
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栄枯盛衰
高校野球で一時代を築いたPL学園、その最盛期はプロ球団である「阪神」より強いのではないかとさえ冗談交じりに語られた高校の硬式野球チームの創成期からその最後(廃部)までを綴った本。プロ野球選手を80人以上も輩出している高校は他にない。いまでこそ、同じ大阪の地に「大阪桐蔭」や「履正社」といった強豪校がプロに進む選手を輩出し続けているが、その人数はまだPLには遠く及ばない。それだけ強豪校としてのPLの歴史が長かったということ。それが何故、あのような終焉を迎えたのか。その謎の一端がこの本を読むことで分かる。栄枯盛衰は世のならいとは言うが、この終わり方は高校野球ファンには納得出来るものではないであろう。PL野球部の最後の世代となった62期生の中からPL最後のプロ野球選手が誕生することを夢想してしまう。最後の世代ということで色々と苦労した62期生の更なる活躍を見てみたい。