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朝倉盛衰記
講談社文庫 時代小説文庫 あ141ー3
- 価格
- 836円(本体760円+税)
- 発行年月
- 2020年12月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065218754
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[BOOKデータベースより]
英傑・朝倉宗滴が没すると、越前の名門朝倉家の家勢は傾き始めた。後事を託された「宗滴五将」の筆頭「仁の将」山崎吉家は、押し寄せる織田勢に対抗すべく当主・義景に国を守るための秘策を何度も献言するが…。朝倉家臣団の離反、謀略、裏切りのなかで孤軍奮闘する吉家の姿が胸を打つ、本格歴史小説。
[日販商品データベースより]越前の名門、朝倉家。五代当主・孝景のころ、軍奉行を務める朝倉宗滴は生涯初めての敗北を喫する。能登深くに攻め入るも味方の裏切りに遭い、総崩れとなった。その撤退戦の中で宗滴は15歳の若者と出会う。のちの山崎吉家だ。吉家は敗戦の惨劇を目の当たりにして心が壊れ、言葉を失っていた。責任を感じた宗滴は吉家を手元に置き、親子のように接する。その後、仏門修行を経て周りの民とも打ち解け、吉家はついに言葉を取り戻す。だが、吉家24歳のとき、思わぬ災難が降りかかる。実父・祖桂が謀反を企てて露見し、打ち首となったのだ。宗滴は所領半分と引き換えに吉家を救う。時が経ち、朝倉家当主は父・孝景の後を継いだ義景の代になる。軍事は宗滴に、政務は従兄の朝倉景鏡に委ねられた。宗滴は加賀に攻め入り、一揆勢を次々に討ち果たしていった。だがついに陣中に倒れ、後事を吉家に託した。また、育成していた吉家以外の四将にも加賀侵攻の継続を指示したうえで病没する。命の恩人であり父親代わりであった宗滴の遺命に従い、吉家は朝倉家を守ることを固く誓う。が、のちに将軍となる足利義秋の保護、織田信長の畿内進出、宗滴門下・五将内の対立、そして当主・義景の気紛れと、時代の波に翻弄された名門朝倉家の土台は根底から揺らぎ始めていた。そこで吉家が打った秘策とは!