- 在庫状況:品切れのため入荷お知らせにご登録下さい
[BOOKデータベースより]
あのころ、未来は遠くて、形さえなかった。夢はまだ曖昧で、名前すらなかった。わたしはいつもひとりで、長い道を歩いていた。風が吹くと、まるで自分が落ち葉になったような気がした。空を見上げながら、思った。「この世界のどこかに、わたしのことを見つけてくれる人がいるの?」そう、星の光が、ずっと遠い別の星まで届くみたいに…やっと、あなたが現れて、そして、消えていった。わたしたちは青春の入り口で出会って、でも、それきり離ればなれになった…
[日販商品データベースより]幼いころ祖父母と暮らしていた少女。両親の家に戻るが、うまくいかない学校生活、祖父の死、両親の不仲に孤独感は募る。そんな時向かいの家に引っ越してきた少年と出会い…。台湾の国民的な絵本作家の最高傑作。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- おなじ月をみて
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2018年10月発売】
- ファーガスどーこだ?
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2021年12月発売】
実際に実写化されたそうなので、映画のような絵本というよりも、映画のカットを136ページの長篇絵本に仕立てた作品と言ったほうが良いかも知れません。
理由あって祖父母の家で暮らす少女の孤独感と、謎の転校生との不思議な夏がファンタジックに描かれています。
非現実の中に逃避してしまう少女の心と、誰とも打ち解けようとしない少年の孤高が、二人の結びつきを強くしていくところは、少し甘美な退廃感を醸しているように思いました。
それにしても数多くのページに描かれた絵は、不思議さに満ちていて、どれもが重厚です。
表表紙裏表紙見開きにそれぞれ描かれた少女と少年の顔が、この絵本を終わらせてくれません。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】