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価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2019年11月発売】
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【2019年11月発売】
[BOOKデータベースより]
すべての時間は、一年ずつ等価に並べて絵画作品化できる。書架に一巻ずつ並ぶ文学全集のように。ある年に発表(または執筆)された小説を一つ選び、登場人物の台詞と、その年に関係する様々なモチーフで、画面を構成する。その年を生きただれかが買ったかもしれない商品や、眺めたかもしれない新聞記事、写っているかもしれない写真。不特定のだれかのものがたりは、一連の絵画として並べられたとき、集積された時間・時代を可視化するのではないだろうか。
明治三十四年の女 恵美耶(中村春雨『無花果』)
[日販商品データベースより]明治三十五年の女 お重(広津柳浪『雨』)
明治三十六年の女 小山(管野須賀子『絶交』)
明治三十七年の男 春麿(大倉桃郎『琵琶歌』)
明治三十八年の男 霧島(小栗風葉『玉の輿』)
明治三十九年の男 八郎(大塚楠緒子『交通遮断』)
明治四十年の女 妙子(泉鏡花『婦系図』)
明治四十一年の男 “兄”(伊藤左千夫『隣の嫁』)
明治四十二年の女 三千代(夏目漱石『それから』)
明治四十三年の男 木村(森鴎外『食堂』)〔ほか〕
「絵で百科事典をつくる」という発想のもと、言葉から連想されるあらゆる事象を一枚の画面に緻密に描き込む芸術家・指田菜穂子。その1冊目となる作品集です。
今回、指田が選んだテーマは日本文学でした。1901(明治三十四)年から1925(大正十四)年に発表された小説25篇を選び出し、その登場人物を作品名としたシリーズ「日本文学大全集」を生みだしました。絵画の主題は小説が発表された「年」です。小説の内容だけでなく、その年に起こった事件や話題となった人物、商品といったさまざまなイメージが絵画化され、その年の世相を表現します。
また、全ての作品には、絵の細部に何が描き込まれているかがわかる図解と文字による解説がつけられます。解説は絵の描き込みに比例して圧倒的な文字数となり、通常の判型には収まりませんでした。そこで片観音折り・Z折りという製本を随所にとりいれる特殊なアートブックとなりました。作品集の鑑賞者は「絵」と「文字」による膨大な情報から、約百年前の時代の姿に迫ることとなります。一風変わった「絵画による文学全集」は、私たちにどんな歴史の姿を見せてくれるのでしょうか。
解説には、日本文学研究者のロバートキャンベルを迎え、指田による「日本文学大全集」の魅力を掘り起こします。