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- 橋川文三野戦攻城の思想
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- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2020年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784863292116
[BOOKデータベースより]
“あたたかい思想”はどのように紡ぎ出されたのか。丸山眞男、柳田国男、竹内好らの思想に接近し多くを学び、極めてオリジナリティの高い精神史を築いた橋川文三(1922〜1983)の後半生を描く。
第1章 処女作『日本浪曼派批判序説』を上梓―カール・シュミット『政治的ロマン主義』を援用(同人誌「同時代」に「日本浪曼派批判序説」の連載開始;カール・シュミットに学び、日本ロマン派を解明 ほか)
第2章 あたたかい思想としての柳田国男―丸山眞男への反措定(初の評伝「柳田国男―その人間と思想」を執筆;柳田国男の文学的感受性・詩人的資質に照射 ほか)
第3章 超国家主義を論じ丸山眞男と思想的訣別―吉本隆明との邂逅(丸山眞男と思想的訣別―吉本隆明との邂逅;「昭和超国家主義の諸相」で丸山への反措定 ほか)
第4章 竹内好らと「中国」を創刊―近代日本と中国・アジアの思想解明へ(竹内好に親炙(竹内好らと雑誌「中国」を発行);丸山眞男から竹内好へ(吉本隆明を経由して) ほか)
終章 総論・野戦攻城の思想―教育者・全共闘・西郷隆盛・文体・病い…(教育者としての橋川文三;全共闘運動と橋川文三 ほか)
戦後日本の最大の思想的課題は、日本を敗戦にまで突き進ませた「ナショナリズム(昭和超国家主義)」の解明だと言われました。橋川文三(1922〓1983)はそのテーマに正面から取り組み、自身の戦争体験をふまえてその課題の本質を初めて示したことで知られています。
独学者として野戦攻城を続けるごとく思索の旅を続け、極めてオリジナリティの高い精神史を紡ぎ出したその足跡を克明にたどる力作評伝です。さらに橋川を知ることは丸山眞男、柳田国男、吉本隆明、鶴見俊輔、三島由紀夫、竹内好らの精神を考えることでもあります。
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