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[BOOKデータベースより]
ヒトラーとアンネ・フランクは恐怖と絶望のアウシュヴィッツで結びつく。『わが闘争』にフロイトが突きとめた“神経症”の病理を見、能弁家にして大衆心理を知るヒトラーが陥ったマルキシズム打倒のためにはユダヤ人を絶滅しなければならないという強迫観念に襲われたヒトラーの深層心理とナチの歩みを追いながら、ホロコーストに至る道を辿る。
序章 『わが闘争』と『アンネの日記』
第1章 アドルフ・ヒトラー
第2章 ユダヤ人の危機
第3章 ヒトラーの類まれなる性格
第4章 アウシュヴィッツ
第5章 アンネ・フランクの日記
終章 フロイトと『モーセと一神教』
名もなき16 歳の少女『アンネの日記』と名だたる独裁者の『わが闘争』は世界のベストセラーになった。
このヒトラーとアンネ・フランクは恐怖と絶望と絶叫のアウシュヴィッツ絶滅収容所で結びつく。
ヒトラーとナチの歩みを追いながら、アウシュビッツへの道程に潜む本質に迫る。
『わが闘争』に語られた幼年期やヒトラーのウィーン時代の生き様に『神経症」の病理を見る。
「ユダヤ人がいなければ……」という強迫観念から当時ヨーロッパを席捲したマルクス主義に対抗し、ユダヤ=資本主義、反ユダヤ主義=反マルクス主義、そして「マルキストがいなければ……」という意識から逃れることができなかった。
大衆心理や群集心理を知るヒトラーはユダヤ人を特定し、排除することが大衆の喝采をあび、ブルジョアや資本家の共感を得ることから、マルクシズムを打倒するためにはユダヤ人を絶滅しなければならないという観念に陥った……。
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