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[BOOKデータベースより]
従来のビルディングタイプ、計画論の枠組みでは捉えきれない「まちの居場所」という拠点概念。福祉施設やフリースクール、コミュニティカフェといったかたちをとって出現したそれは、まちにおける生活の質の向上・改善をめざす「あるじ」によって生み出され、人びとに見慣れたまちの再考・見直しを促した。長期にわたって継続されてきた研究成果に最新の事例を加えた13編の論考と、初学者へ向けた2編のガイド。「まちの居場所」研究の集大成。
1 「まちの居場所」をめぐる最新の動き(「まちの居場所」の広がり;「まちの居場所」の背景と意味;当事者による場づくりの時代)
[日販商品データベースより]2 研究・調査・実践事例を通した「まちの居場所」をめぐる論考(生きる希望を失わせない環境―マギーズセンター;パブリックシェルターとしての「まちの居場所」;フリースクールはなぜ居やすいか―教育制度の境界におかれる「子どもの学びの場」の育て方;福祉」の視点で見た「まちの居場所」;人びとをつなぐプラットフォームとプレイスメイキング;誰もが役割をもてる施設ではない場所―居場所ハウス;「まちの居場所」としての公共図書館;私有を共有する居場所―インドネシアのバレバレ;使いこなしによって自ら獲得する「まちの居場所」)
3 「まちの居場所」の事例と文献の紹介(「まちの居場所」のアイデアガイド;「まちの居場所」のブックガイド)
私的でも形式的でもない、人びとの思い思いの居方を許容する「まちの居場所」という拠点概念。その発生・発見から継続されてきた研究の集大成。
1990年代後半、さまざまな「まちの居場所」が生まれた。福祉施設やフリースクール、コミュニティカフェといったかたちをとって出現したそれらは、まちにおける生活の質の向上・改善を目指す「あるじ」によって生み出され、人びとに見慣れたまちの再考・見直しを促した。本書では長期にわたって継続されてきた研究の成果に立脚し、「まちの居場所」発生以後の動きや最新の事例を加えながら、「まちの居場所」をいかに支援・保全・育成・継承していくかに焦点を当てている。