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- 故郷忘じがたく候 新装版
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- 価格
- 627円(本体570円+税)
- 発行年月
- 2004年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167663148
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ユーザーレビュー (3件、平均スコア:4.7)
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- 井沢ファン
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短編3つ
短編3つ。「故郷忘じがたく候」は朝鮮の役(慶長の役1997年)の時に薩摩に連れてこられた韓国人70人位、その400年の歴史。600年代に百済や新羅が滅んだ時に、自ら日本に亡命してきた韓国人とは違った感情がある。また日本に土着したものの日本の歴史に巻き込まれ、アイデンティティーで悩まされる状況が描かれており、複雑な心境になり同情する。「惨殺」は戊辰の役で人手不足のため少ない人数で官軍の指揮官として東北鎮撫のために仙台藩に派遣された世良修蔵の末路。高圧的な姿勢が仇となり惨殺される内容だが、難しい奥州鎮圧を、周りの空気を読めない人間に対処させた官軍の人選ミスといったところか。「胡桃に酒」はガラシャ夫人の半生。夫になった細川忠興の異常な妻に対する執着心と行動は初めて知っただけに驚きだ。妻に対する異常な嫉妬心や執着心の強さが書かれているが、どこまで作り話なのかと思ってしまう。また秀吉の妻狩りも初めて知ったが、その異常さにも驚く。情事の描写もあり、ちょっと未成年には読ませられない。
- HonyaClub.comアンケート
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「近現代史<明治・大正>」レビューコメント
「故郷忘じがたく候」「惨殺」「胡桃に酒」の3編を収録。2編目「惨殺」は、明治初年たった200人で奥州に遠征した官軍を描いた話です。私にとって、司馬遼デビューとなった一冊でした。『坂の上の雲』『竜馬がゆく』他、NHK大河ドラマ等で多数取り上げられる司馬遼ですが、巻数が多かったり歴史ものであったりして、原作になかなか手をつけられない人もいると思います。その点『故郷忘じがたく候』は1編70ページ弱。内容も詰まっています。司馬遼を知ろうと考える方にお勧めです。(usuba/女性/10代)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
短編が3点収録されていますが、特にタイトルにもなっている「故郷忘じがたく候」は400年前に朝鮮出兵のおり連れてこられた朝鮮人陶工についてのエッセイ風の物語です。読後感が大変心地よく、司馬遼太郎の作品として必ず押さえておきたい1冊です。
[BOOKデータベースより]
十六世紀末、朝鮮の役で薩摩軍により日本へ拉致された数十人の朝鮮の民があった。以来四百年、やみがたい望郷の念を抱きながら異国薩摩の地に生き続けた子孫たちの痛哭の詩「故郷忘じがたく候」。他、明治初年に少数で奥州に遠征した官軍の悲惨な結末を描く「斬殺」、細川ガラシャの薄幸の生涯「胡桃に酒」を収録。