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- 独り群せず
-
- 価格
- 734円(本体667円+税)
- 発行年月
- 2010年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167419110
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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- hamachobi
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読む順番を間違えてしまった。
北方謙三の時代小説。
大塩平八郎の乱を描いた「杖下に死す」の続編ということだが、残念ながら、そちらは未読。
主人公は、その大塩平八郎の乱の後、武士を止め、料理人として生きてる男。
しかし、読む順番を間違えてしまった。
非常に魅力的なストーリー、かつ登場人物で、この本自体も読ませる内容だったが、どうも前作を読んでいることが前提で、説明が少ない。
わずかに触れられる前作のエピソードから、想像をふくらませるしか、なかったのだが、かなりワタシ好みの内容っぽい。
この小説自体は、料理人として生きている主人公の静かな生活とその生活に波紋を投げる事件を穏やかに描きながら、その男の内奥にまだ燃え続けている熱い思いがかいま見えるような穏やかさがいい。
また、隠居した主人公とその孫との交流が、なんだか、ロバート・B・パーカーのスペンサー・シリーズの名作、「初秋」を思い出させ、北方謙三らしいハードボイルドな感じも出ている。
順番は狂ったが、「杖下に死す」を読んでみよう。
[BOOKデータベースより]
大塩の乱から二十余年。剣を揮う手に庖丁をもちかえ、既に船場の料亭「三願」からも隠居を決め込んだ利之だが、乱世の相は商都・大坂にも顕われ始め、時代の奔流が、穏やかに暮らす利之を放ってはおかなかった…。信念に基づき命を賭す男たち。『杖下に死す』の続編となる歴史長編。舟橋聖一文学賞受賞作。