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価格:6,380円(本体5,800円+税)
【2018年10月発売】
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【2018年10月発売】
[BOOKデータベースより]
いま日本では国をあげてキャッシュレス化を推進しているが、そのはるか先をいくのが中国だ。モバイル決済が普及し、それを前提とした新ビジネスが続々と誕生。しかも、その利用履歴が国民の統治制度に組み込まれつつある。壮大な社会実験に取り組む中国の現状を詳細に紹介する。
第1章 「中国新経済」の二大プラットフォーマー(決済を制する者が、「中国新経済」を制す;スマホの登場が勢力図を変えた)
[日販商品データベースより]第2章 これが「中国新経済」のエコシステムだ(「買う」―ネットからリアル店舗へ急拡大;「食べる」―拡大するデリバリー・サービス;「移動する」―新サービスの誕生で快適に;「遊ぶ」―広がる余暇の過ごし方)
第3章 「中国新経済」はなぜ発展したのか(中国政府が目指すイノベーション駆動型の経済成長;イノベーションで社会問題を解決する)
第4章 「中国新経済」を支える信用システム(「信用スコア」がもたらす様々な特典;社会統治に組み込まれる「新経済」)
第5章 「中国新経済」のゆくえ―日本はどう向き合うか(「中国新経済」の影;キャッシュレスのメリットとデメリット;規制される「新経済」;日本の商機をさぐる)
現金が消えると、どのような社会になるのか!?
「キャッシュレス国家」中国の実態を、北京在住の日本人経済学者が徹底分析!
いま日本では国をあげてキャッシュレス化を推進しているが、そのはるか先を行くのが中国だ。スマホの決済(支払い)アプリが広くいきわたり、いまや電子マネーで払えない場所はほとんどない。買い物はもちろん、お年玉もご祝儀もキャッシュレス!
こうした経済システムは中国で「新経済」と呼ばれている。
本書では、いま中国で続々と誕生している新ビジネスを紹介。カーシェアリングやシェア自転車といった有名なものにはじまり、料理や食材のデリバリー、無人カラオケ、小型フィットネスジム、さらには病院の受付、支払いまでスマホひとつで済んでしまう中国の今が分かる。
では、なぜ中国で「新経済」が発展してたのか。
その背景にはイノベーションによる経済成長を目指す中国政府の後押しがあったことを、データを駆使して示す。また山積する社会問題にこそビジネスチャンスがあり、そこでイノベーションが起こっているという中国の実情を、生活者の視点で詳細に解説する。
そして今、「新経済」はビジネスの枠を超えて、中国政府の社会統治(ガバナンス)に活用されようとしている。キャッシュレス経済とは個人情報を利便性と交換するシステムだ。だからプラットフォームには必然的に個人情報が集まる。個人の信用情報を用いた壮大な社会実験に取り組む中国の現状を考察する。
最後に指摘するのが新経済の「影」だ。中国では新しいビジネスが数多く誕生しているが、成功ばかりでなく、失敗するケースも少なくない。そうした現実を指摘した上で、日本が「中国新経済」と、どのような協力関係を結べるのかを考察する。