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[BOOKデータベースより]
巨匠・黒澤明は生前、自分の好きな100本の映画を選んでいた。『荒野の決闘』『欲望という名の電車』『ゴジラ』『ベン・ハー』『ゴッドファーザーPART2』『HANA‐BI』…古今東西の名作への思いを長女の和子さんが再現する。
1 一九一九年〜一九五〇年の映画(散り行く花;カリガリ博士;ドクトル・マブゼ;黄金狂時代 ほか)
2 一九五一年〜一九七〇年の映画(カルメン故郷に帰る;欲望という名の電車;嘆きのテレーズ;西鶴一代女 ほか)
3 一九七一年〜一九九七年の映画(ジョニーは戦場へ行った;フレンチ・コネクション;惑星ソラリス;ミツバチのささやき ほか)
巨匠・黒澤明は生前、自分の好きな映画を100本選んだことがあります。そのリストをもとに、娘の黒澤和子さんが新たに構成したものが本書です。
和子さんが明氏と一緒に映画館に行き、帰りの喫茶店の中で語り合ったこと。インタビュー中に明氏が語っていることを傍らで聞き、覚えていたこと。テレビやビデオを父と並んで見ながら話し合ったこと――。その時々の明氏の感想を、具体的に再現します。
たとえば「チャップリンの黄金狂時代」については、「チャンプリンは俳優としても才能があって、喜劇というのは一番難しいんだ、泣かせるのは楽だけどね。監督としても才能があって、音楽にも精通していて、本当に才能あふれた人だったと思う。何か、ビートたけしってそういう所があると思うよ」。その北野武監督の「HANA-BI」については、「『その男、凶暴につき』を見たときから、才能あると思ったね。出てる人の一人一人の存在感がしっかり出ている所がすばらしいね」。宮崎駿監督の「となりのトトロ」については、「アニメだけれど、ボクとても感激しちゃってね。ネコバスなんてすごく気に入った。だって、思いつかないでしょ。『魔女の宅急便』は泣いちゃった」。それぞれ大絶賛しています。
ほかにも、「モロッコ」「会議は踊る」「三文オペラ」「赤西蠣太」「荒野の決闘」「自転車泥棒」「青い山脈」「「ゴジラ」「幕末太陽傳」「勝手にしやがれ」「太陽がいっぱい」「鳥」「ゴッドファーザー パート2」など古今東西の名画を、世界のクロサワ≠ネらではの視点で楽しめます。
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