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- 黄金夜界
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中央公論新社
橋本治
- 価格
- 1,870円(本体1,700円+税)
- 発行年月
- 2019年07月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784120052101
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[BOOKデータベースより]
たった一日でホームレスに落ちた東大生。結婚に活路を求めた凡庸なモデル。愛に足を取られた金貸しの女。三つの欲望が闇に輝き絡み合い、舞踏会の幕が開く。橋本治、衝撃の遺作。
[日販商品データベースより]橋本治が命を賭して紡いだ長篇遺作。
愛と金、人はどちらに飢えるのか?
愛する人に裏切られた美青年・貫一の空洞が今、輝き出す――
尾崎紅葉『金色夜叉』の主人公・貫一は、愛に裏切られ、エリートの道を捨てた冷徹なる金の亡者。
貫一との生活よりも資産家の息子・富山との結婚を選んだ美也は、橋本治『黄金夜界』では、モデルの「MIA」となり、IT社長のもとに走る。
貫一は、ネットカフェ、老夫婦が営む町工場、居酒屋チェーンの仕事を転々としながら、ついには起業し「わらじメンチカツ」を出す飲食店のイケメン社長に。
美也に捨てられ、世間知らずだった男がいまや、SNSでの話題作りをしかけ、ふてぶてしく金を稼ぐ経営者に様変わりしていく姿は、紅葉が描かなかった貫一の苦しみを克明にあぶり出す。
そこへ富山との結婚生活に幻滅した美也が現れて……