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[BOOKデータベースより]
文化的戦略としての美術史。『美術家列伝』の「構成」は何を語るのか?設立に関与した「画家の礼拝堂」や、過去の画家たちの素描を収集・装飾した「素描集」の意味するものとは?フィレンツェの文化的、社会的、政治的文脈を背景に、「美術史の父」の目論見と野心が浮かび上がる。
1 『美術家列伝』と美術家の死(テクストによる墓碑;記憶のパトロネージ)
[日販商品データベースより]2 アカデミア・デル・ディセーニョと美術家の顕彰(ミケランジェロの死;「画家の礼拝堂」とアカデミア)
3 ヴァザーリと作品の保存・展示(「カリオペの書斎」と歴史性;「素描集」と聖なるものの巡礼)
結論
付録 アントン・フランチェスコ・ドーニ『大理石』抄訳
ヴァザーリの『美術家列伝』は、200人に及ぶ芸術家の伝記を収録する前代未聞の内容だった。この書物に秘められた隠された意図を精緻な考証と大胆な発想で探り出す。