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- やましいゲームの作り方 2
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- 価格
- 628円(本体571円+税)
- 発行年月
- 2013年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094514162
[BOOKデータベースより]
おっさんの存在が自分の中から消え去りそうになったあのとき、「このままじゃ無責任だ!」的なことをおっさんに訴えた。そんな一瞬の気の迷いをどこかの誰かが聞いていたのか、おっさん自身がそれを可能にしたのか、とにかく僕の中に留まった―記憶の一部と、ときどき身体の主導権が戻ることと引き替えに。こうなるとわかっていたら僕はあんな訴えをしただろうか。そして―平栗さんを巻き込んで、この中田ろみ子先生とシナリオリテイクに励まなきゃならない、そんなことがわかっていたとしたなら?お仕事モード全開の第二巻。
[日販商品データベースより]大人気敏腕ライター『中田ろみ子』登場!!
ペチペチペチペチ。
いつもなら気にも留めないキータッチの音が、今は耳にうっとうしいほどまとわりついてくる。自分が神経質なのは知ってるけど理由はそうじゃない。
二人の年上の女性に挟まれて、その真ん中でずっと沈黙に耐え続けているせいだ。
株式会社ソフトマシーン。その事務所の片隅にある本来なら一人で作業するその中に、三人の人間が肩を並べてる。右に、平栗さん。左に、中田
先生。いったいどういう罰ゲームだろう。
しまった、と思っておそるおそる中田先生の方に振り向く。――ほんのちょっと半目になるだけで、人の表情ってこんなにも冷たくなるんだ。そんなふうに、じとーっと中田先生は僕を見ていた。
「チッ……ろみ子からの質問。それは『あっ、また美しい中田先生がうるせーこと言いそう』の『あっ』? 『あったまくんなあ、いちいちこの美しい中田先生ったら小姑みたいによう』の『あっ』?」
ところで選択肢が二つあってどっちにも地雷が埋まってるのが見え見えなとき、人はどうしたらいいんだろう。
僕が、中田先生、そして平栗さんまでも巻き込み、シナリオリテイクをしている理由とは!?お仕事モード全開の第二巻!!