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- バロックの光と闇
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- 価格
- 1,243円(本体1,130円+税)
- 発行年月
- 2017年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062924641
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[BOOKデータベースより]
「バロック」は「歪んだ真珠」を意味する。バッハも、ミケランジェロも、ルーベンスも、同じバロックの名を冠される。しかし、それは時代区分でも、ジャンルの名称でもなく、バロックの精神は至る所に見出される―。西洋美術史の泰斗が無数の作品を渉猟しながら本質に迫る、壮大な文化史の旅。多数の図版を収録した原本をさらに拡充した決定版。
バロックと現代
[日販商品データベースより]歪んだ真珠―バロックとは何か
静謐な形態感覚―古典主義
不安の幻想と綺想の魅惑―マニエリスム
大衆教化のイメージ戦略―対抗宗教改革
真実追求の精神―自然主義
強烈な演出効果―光と闇
溢れ出るダイナミズム―装飾と動勢
二重構造の世界―写実性と超越性
肉体の悲哀と魂の歓喜―苦悩と法悦
貴族となった芸術家―宮廷絵画
新しいパトロンたち―市民絵画
拡大する空間意識―都市と建築
夢の祝祭世界―文学・音楽・演劇
生きる歓びの表現―ロココの美術
永遠のバロック―新古典派とロマン派
「歪んだ真珠」を意味する語として生まれた「バロック」は、「粗野な」、「劣った」というニュアンスを帯びて使われる一方で、バッハやベルニーニに代表される雄大壮麗な作品とともに知られてもいる。──では、「バロック」とはいったい何か? 西洋美術史研究の第一人者が、多彩な時代と分野を縦横無尽に駆けめぐり、本質に迫っていく旅の記録。多数の図版を収録した原本に、さらに新たな図版を加えた決定版が登場!
「バロック」という言葉を目にして、何を思い浮かべるだろうか?
もともと「歪んだ真珠」、「いびつな真珠」を意味する形容詞として生まれた「バロック」という言葉は、「粗野な」、「劣った」、「価値の低い」というニュアンスを帯びて使われるようになった。しかし、その一方で、バッハに代表される「バロック音楽」や、サン・ピエトロ大聖堂前の広場に見られる列柱廊に代表される「バロック建築」など、雄大にして壮麗な作品群が「バロック」の名で呼ばれてもいる。
──では、「バロック」とはいったい何なのか?
パリのポンピドゥー・センターの建築から始まる本書は、西洋美術史研究の第一人者が、音楽や建築にとどまらず、美術、演劇、文学にまで及ぶ多彩な分野を、さまざまな時代にわたって縦横無尽に駆けめぐりながら、バロックの本質に迫っていく魅惑の旅の記録である。ジャンルとしての「バロック」でもなく、時代区分としての「バロック」でもなく、現代にまで至る全時代に見て取られるものとしての「バロック」を、無数の作品を渉猟しながら求めていった先には、現代こそバロックの時代である、という事実が浮かび上がる。
多数の図版を収録した原本に、さらに新たな図版を加えた決定版が登場!