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- 新井白石「読史余論」
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現代語訳
講談社学術文庫 2140
- 価格
- 1,210円(本体1,100円+税)
- 発行年月
- 2012年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062921404
[BOOKデータベースより]
「正徳の治」で名高い大儒学者による歴史研究の代表作。古代天皇制から、武家の発展を経て江戸幕府成立にいたる歴史を九変・五変に時代区分して論じ、徳川政権の正当性を主張する。天皇家や源頼朝、足利幕府への客観的で冷徹な評価、為政者の不徳と失政に対して天命が革まる「易姓革命」への警鐘など、実証的で先駆的な史論の現代語訳。
第1巻(総論 日本の天下の大勢は、九度変化して武家の治世となり、武家の治世がまた五度変化して、当代にいたったこと)
第2巻(古代には征伐が天皇の手で行われたこと;中世以来、将軍の職が世襲となったこと;源頼朝父子三代のこと;北条が代々天下の権をつかさどったこと;後醍醐天皇の中興政治のこと)
第3巻(足利殿が北朝の天皇を立てたこと;室町家代々の将軍のこと;信長の治世のこと(天正元年から同十年まで);秀吉の天下のこと)
「正徳の治」で名高い大儒学者による歴史研究の代表作。古代天皇制から、武家の発展を経て江戸幕府成立にいたる歴史を九変・五変に時代区分して論じ、徳川政権の正当性を主張する。天皇家や源頼朝、足利幕府への客観的で冷徹な評価、為政者の不徳と失政に対して天命が革まる「易姓革命」への警鐘など、実証的で先駆的な史論の現代語訳。(講談社学術文庫)
江戸期の大知識人による先駆的な歴史研究
天皇家の衰退から秀吉の天下統一への過程を実証的に描き、徳川政権の正当性を主張。
独自の歴史観を読みやすい訳文で。
「正徳の治」で名高い大儒学者による歴史研究の代表作。古代天皇制から、武家の発展を経て江戸幕府成立にいたる歴史を九変・五変に時代区分して論じ、徳川政権の正当性を主張する。天皇家や源頼朝、足利幕府への客観的で冷徹な評価、為政者の不徳と失政に対して天命が革まる「易姓革命」への警鐘など、実証的で先駆的な史論の現代語訳。(解説・藤田覚)
おおよそこれらの人びとのふるまいは、どう考えても大臣らしい行いとはいえない。思えば、よくよく恥を知らぬ人びとであった。(中略)世の中がすこしでも平穏になると尊位厚禄にあぐらをかき、武士をまるで奴婢や雑人のようにしか思わず、世間が乱れたときにはこそこそするばかりで、一人として身を投げだして忠功をはげむ者もいなかったのは、公家と僧徒だけ。まことに国家の害毒というのは、こういう連中のことをいうのであろう。だから、天道は、天に代わって功を立てる人に報いるのが道理ゆえ、その後に武家が世を治めたのも、理由のあることだと考える。――<本書第三巻より>
※本書の原本は、1969年、「日本の名著 15『新井白石』」として、中央公論社より刊行されました。本書は、中公バックス版「日本の名著 15」(1983年刊)を底本としました。
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江戸中期の大知識人の代表作。天皇と武家の確執、信長・秀吉の天下統一を描き、徳川幕府の正統性を主張した先駆的史論を現代語訳で。