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凡庸な芸術家の肖像 下

マクシム・デュ・カン論
講談社文芸文庫 はM4

講談社
蓮実重彦 

価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2015年06月
判型
文庫
ISBN
9784062902748

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今なおラディカルで、創造的な批評の金字塔。下巻には『「ボヴァリー夫人」論』とを繋ぐ、工藤庸子氏による必読の長篇解説も収める。

内容情報
[BOOKデータベースより]

“凡庸”は人類にとっていささかも普遍的な概念ではなく、ある時期に「発明」された優れて歴史的な現実であり、その歴史性はいまなおわれわれにとって同時代のものだ―一八四八年の二月革命、ルイ=ナポレオンのクーデタ及び第二帝政への移行が、なぜ私たちの現実に影を落としているのか。スリリングな論考はマクシムの“凡庸”な生涯と交叉しつつ、大団円を迎える。芸術選奨文部大臣賞受賞。

『凡庸な芸術家の肖像』第2部(承前)(素朴な政治主義者;回想記作者の悲劇;犠牲者の言説;魔女とテロル;性と権力 ほか)
『凡庸な芸術家の肖像』第3部(母と革命;臆病な話者は何を恐れるか;四輪馬車と鉄鎖;足の悲劇;旅行靴と風見鶏 ほか)

[日販商品データベースより]

19世紀半ばから後半にかけて活躍し、アカデミー入会を果たしたフランスの作家マクシム・デュ・カン。現在では「フロベールの才能を欠いた友人」としてのみ知られる謎多き人物の足跡を丹念にたどり、フランス第二帝政期が残した歴史的、文化的痕跡を追う本書は、大作『「ボヴァリー夫人」論』とともに、21世紀のいまこそ読まれるべき書物である。



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