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- こころは内臓である
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スキゾフレニアを腑分けする
講談社選書メチエ 667
- 価格
- 1,815円(本体1,650円+税)
- 発行年月
- 2018年01月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784062586696
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[BOOKデータベースより]
スキゾフレニアは伝統的に理性の病とされてきた。さらに魂の崩壊とも見られたこの病気の根底にあるものは何か。臨床的に見えてくるのは運動的な機能の低下、不自由さ、また、衝動的なものへの「否認」による怒りなどの感情の禁止。豊富な経験を持つ精神科医が捉える病気とこころの本態とは?身体として生きるエネルギーを奪う「否認」のメカニズムが病人だけのものではないことを見通し、ヒトの心的傾向を探る。
序章 回復途上の三人
[日販商品データベースより]第1章 「スキゾフレニア」の履歴
第2章 始まりの不具合
第3章 奇妙な世界に入り込んで…
第4章 運動と思考が停止する!
第5章 「現実」の変容より「現在」の喪失の方が重い病
第6章 フィールドへ出よ
第7章 身の内にうごめくもの、その否認
第8章 眼も耳も嘘をつく―修正するのはアクション
第9章 脱施設化再考―終わっていない課題
第10章 心を概念化するメカニズム―メタファー経由の理解
精神科医としての50年を統合失調症の治療に当たってきた著者が、それは俗に言われるように「正常」と断絶された「狂気」とされるものなのか、あるいは治療法のある「症状」なのかを問題意識としながら、この病気の本態を語り尽くす。「現実の否認」「現在の消失」「心的エネルギーの回路づけの不具合」「昏迷」など、この病の特徴と心の働き方の傾向の関連を見極める。
かつては精神分裂病と呼ばれ、今では統合失調症と名称変更された病気「スキゾフレニア」。精神科医としての50年をこの病気の治療に当たってきた著者が、それは俗に言われるように「正常」と断絶された「狂気」とされるものなのか、あるいは治療法のある「症状」なのかを問題意識としながら、この病気の本態を語り尽くす。
また、この病気に見られる「現実の否認」「現在の消失」「心的エネルギーの回路づけの不具合」「昏迷」などの特徴が、ヒトの心的特性の極端化であり、時代の精神的風潮とも繋がっていることに射程を拡げていく。
自らを「内臓の医者」と称する精神科医が見極めた、病の本態と人間の心の働き方。