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〈お受験〉の歴史学

選択される私立小学校選抜される親と子
講談社選書メチエ 609

講談社
小針誠 

価格
1,925円(本体1,750円+税)
発行年月
2015年10月
判型
B6
ISBN
9784062586122

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お金持ちの坊ちゃんが通うのは私立小学校、普通の子どもが通うのは公立小学校――私立小学校と公立小学校にはそういったイメージがあるかもしれません。
 いじめの問題やゆとり教育など、公立学校の批判はさまざまに見られますが、その意見表明を最初に行ったのは、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で知られる福沢諭吉でした。福沢は公立学校のあり方に対して、国家の学問や教育の発展にとって「これ以上の不幸はない」と言い放ち、みずからの師弟を慶應義塾幼稚舎に脱出させています。福沢だけではありません。大恋愛の末に子どもをもうけた平塚らいてうも苦しい生活の中から、成城小学校に一男一女を入学させます。彼女は、「成城がいいと思ったからではない、ほかの一般の小学校がいやだったからだ」とまで言ってのけました。
 福澤やらいてうとは理由は異なるかもしれませんが、現在でも公立を避け、子どもを私立に進学させる親は少なくありません。慶應義塾幼稚舎、桐朋学園小学校、成蹊小学校、学習院初等科、暁星小学校……、これが首都圏入学志願者上位校ベスト5ですが、親と子は、これら小学校の合格資格を目指してひた走ります。お受験に成功することこそ、子の人生にとって初めての、そして最大の分かれ道と考え、厳しい選抜に挑むのです。また、子と同時に、その親も選抜されるのが〈お受験〉です。今春、ママカーストという言葉とともにお受験を描いたテレビドラマが放映されましたが、本書では、親の社会階層を分析、昇級年齢にさしかかる高学歴の父親、文化的素養にあふれる母親をもつ子が小学校受験に向かう傾向があることをデータからわかりやすく示していきます。
 お受験にかける情熱は、何ものをも凌ぎ、だからこそ、ここにドラマが生まれます。そしてその情熱をかけて選択される私立小学校の姿からは、日本の初等教育に求められているものが垣間見えてきます。私立小学校は全小学校の1%と非常に少ない数ながら、親が初等教育に何を求めているかを示してくれます。子どもの貧困が取り沙汰される中で、格差を乗り越えるのは教育しかないという主張も聞かれますが、だとしたら、これからの初等教育で何を大切にしなければならないのか。お受験百年の記録と記憶は、そういった理念と哲学も教えてくれます。

内容情報
[BOOKデータベースより]

子弟を慶應義塾幼稚舎に「脱出」させた福澤諭吉。「食べることで手一杯」と言いながらも、成城小学校を選択し、子どもを通学させた平塚らいてう。現在も“お受験”にただならぬ情熱を傾ける親子は多い。人気校は、入学定員の10倍もの志願者数を集めている。私立小学校は全小学校の1パーセントに過ぎないが、伝統と歴史だけでなく、その魅力的なカリキュラムは公立小学校が手本にしている。本書では私立小学校の実際に迫り、初等教育の百年を一望する。

第1章 私立小学校の現在(「私立小学校」とは何か;プレップ・スクールから見た日本の私立小学校)
第2章 誕生、そして入学選抜の導入―明治期〜一九三〇年代(私立小学校の誕生;併設上級学校と一貫教育;新中間層の私立小学校志向;入学選抜考査の導入)
第3章 死と再生―一九三〇〜七〇年代(学校存廃の分水嶺;戦争と私立小学校;私立小学校の戦後体制;戦後の入学考査;七〇年代の私立小学校志向と受験戦争)
第4章 “お受験”“お入学”の時代―一九八〇〜二〇〇二年(「お入学」「お受験」としての小学校受験;国立・私立小学校を志向する家族と社会階層;学校選択と入学志向;公立不信としての私立小学校志向)
第5章 私立小学校と“お受験”のゆくえ―二〇〇二年〜(二極化する私立小学校;変わらない私立小学校・変わる公立小学校)

[日販商品データベースより]

お受験といえば現代社会特有の現象のように思いがちです。しかし1930年代にはすでに、幼稚園の教師から合格のお墨付きをもらっていたのに、入学資格を与えられなかった母親が嘆きの手記を残しています。進物をしなかったからかと自分を責めるその姿は、子を思う親の心がいつの時代も変わらないことを教えてくれます。子と同時に親も選抜されるお受験。ママカーストについても、その実態を数字から暴き、お受験の今に迫ります。


 お金持ちの坊ちゃんが通うのは私立小学校、普通の子どもが通うのは公立小学校――私立小学校と公立小学校にはそういったイメージがあるかもしれません。
 いじめの問題やゆとり教育など、公立学校の批判はさまざまに見られますが、その意見表明を最初に行ったのは、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で知られる福沢諭吉でした。福沢は公立学校のあり方に対して、国家の学問や教育の発展にとって「これ以上の不幸はない」と言い放ち、みずからの子弟を慶應義塾幼稚舎に脱出させています。福沢だけではありません。大恋愛の末に子どもをもうけた平塚らいてうも苦しい生活の中から、成城小学校に一男一女を入学させます。彼女は、「成城がいいと思ったからではない、ほかの一般の小学校がいやだったからだ」とまで言ってのけました。
 福澤やらいてうとは理由は異なるかもしれませんが、現在でも公立を避け、子どもを私立に進学させる親は少なくありません。慶應義塾幼稚舎、桐朋学園小学校、成蹊小学校、学習院初等科、暁星小学校……、これが首都圏入学志願者上位校ベスト5ですが、親と子は、これら小学校の入学資格を目指してひた走ります。お受験に成功することこそ、子の人生にとって初めての、そして最大の分かれ道と考え、厳しい選抜に挑むのです。また、子と同時に、その親も選抜されるのが〈お受験〉です。今春、ママカーストという言葉とともにお受験を描いたテレビドラマが放映されましたが、本書では、親の社会階層を分析、昇級年齢にさしかかる高学歴の父親、文化的素養にあふれる母親をもつ子が小学校受験に向かう傾向があることをデータからわかりやすく示していきます。
 お受験にかける情熱は、何ものをも凌ぎ、だからこそ、ここにドラマが生まれます。そしてその情熱をかけて選択される私立小学校の姿からは、日本の初等教育に求められているものが垣間見えてきます。私立小学校は全小学校の1%と非常に少ない数ながら、親が初等教育に何を求めているかを示してくれます。子どもの貧困が取り沙汰される中で、格差を乗り越えるのは教育しかないという主張も聞かれますが、だとしたら、これからの初等教育で何を大切にしなければならないのか。お受験百年の記録と記憶は、そういった理念と哲学も教えてくれます。

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