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- 教会の怪物たち
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ロマネスクの図像学
講談社選書メチエ 565
- 価格
- 2,090円(本体1,900円+税)
- 発行年月
- 2013年12月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784062585682
[BOOKデータベースより]
イタリアに点在するロマネスク教会。聖堂に跋扈する恐ろし気でコミカル、猥雑な怪物たち。なぜそれは聖堂内に描かれるのか?そして何を意味するのか?「単なる装飾」として片付けられてきた怪物たちを民族学や心理学的アプローチを加え読み解く、新しいイコノロジー。グリーンマン、人魚、グリフォン、犬頭人…イタリアン・ロマネスク・ガイドの決定版!写真図版、多数収録。
第1章 怪物的図像とイコノロジー的アプローチ
第2章 神の創造の多様性としての怪物・聖なる怪物
第3章 怪物的民族と地図
第4章 「自然の力」の具現化としての怪物
第5章 世俗世界を表す蔓草―ピープルド・スクロール
第6章 悪徳の寓意としての怪物から辟邪としての怪物へ
第7章 古代のモティーフの継承と変容、諸教混淆―ドラゴンとセイレーン
イタリアに点在するロマネスク教会。聖堂に跋扈する恐ろし気でコミカル、猥雑な怪物たち。なぜそれは聖堂内に描かれるのか。そして何を意味するのか。その怪物たちを、民族学や心理学的アプローチを加えて読み解く。
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教会をよく観察してみると、怪物、魔物、実在のまた想像上の動物、植物などのシンボルに満ちた空間であることに驚きます。よく知られたものだけでも、口から植物を生やしているグリーン・マン、双面のヤヌス、人魚、ドラゴン、グリフォンなどです。もちろん、キリストや聖人などの図像もあります。それらのイメージは、絵画や柱頭彫刻、祭壇やアーケードのレリーフといったかたちで、教会にちりばめられ、まるで一枚の世界地図を体現しているようです。
なぜ、怪物が教会にいるのか。二つの尾をもつ人魚を例に考えてみましょう。人魚は豊饒の