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- エントロピーをめぐる冒険
-
初心者のための統計熱力学
ブルーバックス Bー1894
- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 2014年12月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784062578943
[BOOKデータベースより]
難解、無味乾燥、とっつきにくい…エントロピーに悩んだのはあなただけじゃない。物理学史に輝く天才たちもまた、理解に苦しんだ。カルノー、ボルツマン、ギブズらはいかに闘い、自然が隠しもつ神秘を見つけだしたのか?この理論はなぜ、宇宙を支配するのか?彼らの試行錯誤を追体験することで、あなたの目の前にもエントロピーが姿を現す!
第1章 英雄の息子―革命後のパリ
第2章 わが名はエントロピー
第3章 憂鬱な教授―世紀末のウィーン
第4章 分子は踊る
第5章 田舎の天才―南北戦争のアメリカ
第6章 ミクロからマクロへ―「統計力学の誕生」
終章 放たれた矢―深く、広く
いったいエントロピーって何なのでしょう? 教科書には無味乾燥でとっつきにくい数式が並ぶばかりで、こうした疑問に答えてくれません。ならば、人類がどのようにして自然の中に潜むこの「怪物」を発見したのか、どのような必要に迫られ、どのようなプロセスをたどり、どのようにその姿をあぶりだしていったのかを再現し、追体験してみたら、その正体が見えてくるのではないか? これが本書の主旨です。
わかったようで、わからない――エントロピーについて、そう感じている人はとても多いようです。
「乱雑さ」のこと、と簡単に片づける見方もあれば、エネルギーと並ぶ物理学の最重要概念であり、宇宙のすべてを支配し、
私たちの運命さえも決めてしまう究極の理論、などと、やたら深遠なことを書いてある本もある――
いったいエントロピーって何なのでしょう? 教科書には無味乾燥でとっつきにくい数式が並ぶばかりで、こうした疑問に答えてくれません。
ならば、人類がどのようにして自然の中に潜むこの「怪物」を発見したのか、どのような必要に迫られ、どのようなプロセスをたどり、
どのようにその姿をあぶりだしていったのかを再現し、追体験してみたら、その正体が見えてくるのではないか? これが本書の主旨です。
実はエントロピーに悩んだのは、昔の天才たちも同じでした。あの電磁力学の祖マクスウェルさえも、最初はなかなか理解できなかったのです。
本書の主役となる3人の開拓者は、無理解と闘いながら、いかにしてエントロピーという新概念を見いだし、世界のすべてを記述する理論に育て上げ、
あらゆる科学技術へ応用する道を開いたのか――革命後、無残に没落した祖国フランスを憂える一人の青年の決意から、物語は始まります。
さあ、時代と国境を超えて、エントロピーをさがす壮大な冒険の旅に出かけましょう。
翻訳書『理系のための口頭発表術』の「イケてる」訳文が大好評を博した著者ならではの「ブルーバックス離れ」したナビゲーションも見ものです。
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